今回のテーマでは、
けっこう人間社会のエグい内容を
真面目に書いていこうと思います。

 

アメリカの高校にはスクールカースト、
すなわち「生徒間の階層意識」というものが
実は隠れて存在しています。

 

「カースト」とは元々インドにおける
ヒンドゥー教の身分制度のことで、

上から順に、聖職者、武士、商人、奴隷、
そして一番下に「不可触民」という
明確な区別がなされています。

       ※ 実際にはもっと細かく分かれています。

 

そのインドのカースト制度をもじって、
スクールカーストというものが
アメリカの高校には存在します。

 

僕らが「アメリカ人」と聞くと、
ついつい陽気でマッチョで背が高くて
傲慢な白人を想像してしまいがちですが、

 

実際には同じアメリカ人でも、
気弱で無口でもやしっ子で読書好きな
タイプもいるのが現実です。

 

そうした属性別によって、
一人ひとりの学校内での待遇や地位が
明確に定められるというわけですね。

 

たとえば日本の学校においても
「リア充」「キョロ充」「陰キャラ」
明確な階層が分かれていたりしますが、

 

陰キャラの学生が、リア充に対して
不用意になれなれしく接したりすると、
それが原因でイジメられたりします。

 

そんな感じで、法律では定められていない
暗黙の了解(=差別意識)が
学校という名の社会には存在するのです。

 

あなたがアメリカの学校に留学し、
クラスでイジメられたくないのならば、

今回の記事を何度も熟読し、
徹底的に頭に落とし込んだうえで、
現地で上手く立ち回りましょう!!

 

 【究極版】アメリカのスクールカーストの全貌

 

アメリカにおけるスクールカーストは
下記の図において、
その全てが説明できるでしょう。

 

日本でいうリア充は「ジョック」、
陰キャラは「ナード」と呼ばれますが、
そこには明確な階層意識があります。

 

ピラミッドの最頂点:ジョック(Jock)


アメリカにおけるスクールカーストの
最頂点に君臨する男子は、
「ジョック(Jock)」と呼ばれています。

 

日本の「リア充」とは少し異なり、
ジョックは体育会系であることが前提

 

だいたいアメフト部のキャプテン
努めているか、もしくは運動能力が
極めて優れた色男がこの地位に君臨します。

 

性格は偉そうで他者を見下しがち。
しばしば他人に変なあだ名をつけたりして、
ゲイや女性を思い切り差別しますが、
多くの場合はそれでも圧倒的な人気を誇ります。

 

端麗な容姿、背の高さ、運動能力、色気
ジョックの特徴で、派手でセクシーな女性を好み、
常に複数の取り巻きを連れていますが、

ジョックを中心としたカースト最上部の集団を、
ジョックス(Jocks)と言います。

 

大抵の場合、日本人と比べて
ゴツイ集団で構成されているために、
一般の日本人ではまず太刀打ちできません。

 

高校のみならず、大学のアメフト部等でも
このジョック集団は存在しますが、
学園ドラマが再現されたかのようなオーラを放ち、
なかなか近づきがたい雰囲気があります。

 

アメリカの親は、息子をジョックにするために
幼少期からスポーツに取り組ませるなど、
何かと苦心している人が多いようですね。

 

トランプ大統領の雰囲気は、
ジョックに近いそれだと言えるでしょう。

 

 学園のヒロイン:クイーン・ビー(queen bee)


 

ジョックが男子生徒の最頂点ですが、
アメリカのスクールカーストにおける
女子生徒の頂点はクイーン・ビーと呼ばれます。

 

女王蜂(queen bee)を意味するその存在は、
まさに他を圧倒する美貌とカリスマ性を有し、
ジョックと交際関係にある場合が多いです。

 

彼女らを取り扱った映画は多いですが、
大抵の場合は、チア部や演劇部のリーダーを
努めており、運動能力も高いことがほとんど。

アクロバティックな動きを展開するので、
身長は割と小柄なことが多く、
元気で明るい性格を有しています。

 

ただし、その地位を脅かされないためにも
ジョックと同様、意地悪で傲慢な性格
裏側に有していることもしばしば。

 

彼女らに目をつけられた女子生徒は
陰湿なイジメの対象となり、
日常生活を送ることが困難になります。

 

スクールカースト最頂点の集団である
ジョックスを構成する一員であり、
実質、最も大きな権力を持っています。

 

 補佐役:サイドキックス(side kicks)


 

前述したジョックやクイーンビーを取り巻き、
ジョックス集団を構成している複数の生徒を
「サイドキックス(side kicks)」と呼びます。

 

ジョックやクイーンビーに劣らぬ容姿を持ち、
彼らもまた学園の最上部に位置しますが、
パシリ的な扱いをされることも多いです。

 

スクールカーストでは上層部ですが、
それでも結局は取り巻きに過ぎないため、
物語の主人公になることはまずありません

 

ジョックやクイーンビーの気に触る存在を、
彼らと一緒に無視し、嫌がらせをするのが
このサイドキックスだと言えますね。

 

この「キック」というのは複数の語源があり、
一つは19世紀以降のアメリカのスリが
財布を盗むのに使ったポケットの意味で、

もう一つは、アメリカ人が喧嘩をする際に
横で一緒に暴れてくれる人(sidekicker)
を意味しているとされます。

 

kick(ズボンのポケット)がside(横)にあると
スリが簡単に財布を盗むことができるため、
そのポケットを「相棒」として表現するように
なったことが歴史的な経緯です。

 

日本語でいう「キョロ充」とは意味が異なり、
サイドキックスはリア充集団に属しても
違和感がない種類の人々を指します。

 

子分的立場:プリーザー(pleaser)


 

彼らは個人としての権力は
そこまで高くありませんが、

ジョックやクイーンビーの周辺に位置し、
何かとおこぼれを貰いやすい立場
維持しています。

 

また、男子の場合はジョックの子分として、
自分よりスクールカーストが低い存在に、
たかり活動(please)をしています。

 

日本ではあまり上手い表現が見当たりませんが、
ヤンキー校において先輩から譲り受けた
パー券(パーティー券)を売りさばく子分たち
という扱いが最も正確だと言えます。

 

上には必死で媚びるも、自身が主役となれない
プリーザーの立場の人間は、
典型的なキョロ充と言えなくもないでしょう。

 

ジョックスを羨む者:ワナビー(wannabe)


 

学園一の権力を持つジョックおよび
クイーンビーになりたくてもなれない存在を、
アメリカではワナビー(wannabe)と呼びます。

 

ワナビーとはアメリカのスラングであり、
“want to be…(~になりたい)”が略された
省略表現で、しばしば侮蔑の対象となります。

 

彼ら・彼女らもサイドキックスの取り巻きで、
取り巻きながらも地位の上昇を夢見ていますが、
夢はいつまでも夢のままです。

 

ちなみに憧れの対象がジョックスではなく
日本人や日本文化となった場合、
「ワパニーズ(wapanese)」と呼ばれます。

 

“want to be Japanese”を略した言葉で、
日本のアニメや音楽をひたすら消費するので、
オタク的な扱いを受けることもしばしば。

 

彼らはいわゆる「親日家」ですが、
日本の歴史などについてはさほど詳しくなく、
コスプレなども好んで着るため、
アメリカ人からは結構バカにされています。

 

また、”wapanese”には
強い侮辱的なニュアンスがあるため、
最近は主に“weeaboo”が使われています。

 

日本人よりも日本文化に詳しいアメリカ人は、
たいていこのweeaboo(ウィアブー)なので、
見つけたら優しくしてあげましょう。

 

 メッセンジャー / スラッカー / プレップス


 

アメリカのスクールカーストには、
上位集団の意向を伝えるメッセンジャー
(messenger)、すなわちパシリ的存在に、

 

上位集団の引き立て役であり、
存在がネタとなるスラッカー(slacker)
すなわち「怠け者」もいます。

 

これに加えて、上位集団とは一線を置く
「お金持ちの文化系坊ちゃん、嬢ちゃん」は
通称「プレップス(preps)」と言います。

 

この言葉は「予備校」を意味する
“prep school”から由来しており、
スクールカーストからやや外れている存在ですね。

 

 カースト内弱者:ナード(nerd)


 

ナード(nerd)は日本でいうところの
「オタク集団」「陰キャラ」ですが、
基本的にはスクールカーストにおいて
下位の存在として位置しています。

 

スクールカースト上位を占める
ジョックスの対義語でもあり、
サイドキックスの取り巻きすら許されないので
何かと馬鹿にされる存在でもあります。

 

ナードを細かく分類すると、
コンピュータに詳しい「ギーク(geek)」
いわゆるガリ勉の「ブレイン(brain)」
ゴス系、サブカル系などに分かれます。

 

どれもこれも陰キャラ扱いをされ、
体育会系とは真逆の立ち位置にいるため、
学校内の発言力は極めて低く、
暗い青春時代を送る羽目になります。

 

特徴としては、低身長、恋愛に奥手、
容姿も悪い、運動も苦手、といった
文化系の要素がミックスされています。

 

一般的な日本人がアメリカに留学する場合、
たいていこのナードに位置するため、
スクールカーストの上位を狙うのは
よほどのことがない限り、難しいでしょう。

 

…ただし!

 

この「ナード」という立場の人間は、
時として物語の主人公的な存在
変貌することがあります。

 

アメリカの映画では、
スクールカーストの地位が低いナードが
特殊能力を手に入れて悪を討伐する
というストーリーが至る所で見られますね。

 

スパイダーマンやダイ・ハード、
バックトゥザフューチャーなどが
その典型例だと言えますが…

 

これは映画監督がナード出身者で、
また視聴者も非ジョックスが多いので、
彼らに都合の良いお話をするためです(笑)

 

とは言っても、一旦社会に出ると
ジョックスとナードの立ち位置は逆転し、
新たに職業的な上下関係が作られます。

 

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツも
「ギークやナードには優しくしておきなさい」
と、多くの学生に忠告していますが…

 

これは、スクールカーストでの上位層が
社会に出たらナードの上司の元で働く、
というのがその理由です(笑)

 

ちなみにギークには社交性がありますが、
ナードには社交性がないため、
コミュ障を伴っている場合が多いです。

 

コンピュータが得意なギークは、
IT先進国であるアメリカにおいては
自然と高給となり、社会的地位も高くなります。

 

また、ジョックやクイーンビーの場合、
その多くは家柄も良く、人脈も豊富なので、
社会に出てからも強い発言力を維持します。

 

ナードが社会に出て権力を得るためには、
学生時代に何かしらの専門分野に
熱中できるかどうかがカギとなるでしょう。

 

ちなみにギークやナードだけで構成される
MIT(マサチューセッツ工科大学)においては、
新たに別のスクールカーストが形成されます。

 

ナードであることが当たり前であり、
むしろナードを極めることが至高、
という価値観すら存在するのです。

面白いですね~。

 

 イジメの対象:ターゲット(target)


 

スクールカーストにおける最底辺。
何かしらの理由で、上位の生徒たちから
イジメを受けている存在です。

 

同性愛者の子だったり、
極端な外見をしていたりすると、
標的にされやすいと言われていますが、

 

ここに属する人々は、
必ずしも弱者(ナード)とは限らず、
あらゆる立場が対象となります。

 

複数人から暴力を振るわれたり、
屈辱的な写真を撮られたり、物を取られたり、
イジメには様々な実態があるようです…。

 

やっぱり日本だけでなく、
世界共通でイジメは起きるんですね~。

 

アメリカという国は、
一見すると陽気で溌剌としていますが、

その裏では意外と陰湿な出来事も
頻繁に起きているのが実態なのです。

 

 スクールカースト外部の存在


 

最後に、アメリカのスクールカーストで
とらえ切れない存在として、
「不良」と「不思議ちゃん」を解説します。

 

「不良」バッドボーイズ・バッドガールズ
(bad boys / bad girls)と呼ばれ、
そもそも学校内であまり活動をしません。

 

学校の外で多様な人脈を形成していたり、
学校内でも恋人がいたりするので、
一般的なスクールカーストという枠組みでは
とらえ切れない存在だと言えますね。

 

ただし、多くのクラスメイトからは
恐れられていることも事実なので、
生徒からは距離が置かれる傾向もあります。

 

また、「不思議ちゃん」のことは
英語で「フローター(floater)」
と呼ばれますが、

 

これは価値観が周囲と異なっており、
自分独自の世界観を作り上げているため、
浮いた存在」という意味になります。

 

日本で言ったら、
きゃりーぱみゅぱみゅあたりを
イメージすると分かりやすいですが、
とにかく個性的な人々です。

 

彼女らもスクールカースト外の存在であり、
独自のコミュニティを形成していることも
あったりします。

 

…というわけで、
アメリカのスクールカーストに関する解説は
以上となります!!

 

 日本人はどうやって生き残ればいい?

 

上記で解説したスクールカーストには、
白人・黒人・黄色人という人種問題は
一切考慮に入れていません。

 

が、実際問題として
黄色人種は何かと低く見られがちなので、
そこはあらかじめ覚悟しておきましょう。

 

スクールカーストにおけるアジア系


 

アメリカでは平均して、
白人>>黒人>>アジア人
の順に、優遇措置が受けられます。

 

要するに、白人や黒人に比べて
アジア系(黄色人種)の地位というのは
かなり低いのです。

 

ただしこれは必ずしも人種差別の問題ではなく、
「相応の待遇を受けるだけの理由がある」
ということを覚えておいてください。

 

一般的なアジア人というのは、
同じアジア系で群れをなすことが多いため、
白人・黒人とは自ら一線を引いたりします。

 

特に中国人の場合は、数も多いし
世界中で観光マナーの悪さを指摘され、
色んなところで嫌われる傾向があります。

 

あなたが日本人であっても、
初対面では中国人に間違われることも
決して少なくはないでしょう。

 

日本人留学生の場合は
英会話が不得意な人が多かったり、
現地のルールを知らなかったりするので、
そのせいで距離を置かれたりします。

 

だからこそ、単純な人種差別というよりは、
現地で迷惑をかける可能性が高いという意味で、
扱いが悪くなったりするわけです。

 

したがって、何か悪い待遇を受けたとしても
すぐに「人種差別だ!」と決めつけるのは
控えた方が良いでしょう。

 

 日本人がカースト上位に入るには


 

日本人であっても、
体格が良かったり、美形だったりすれば
現地で人気が出ることもあります。
(※特に日本人女性の人気はかなり高い)

 

また、日本好きのアメリカ人は
ジョックやクイーンビーにも存在するので、
そこは一定のブランドとして利用できます。

 

ただし、本当の意味で
スクールカーストの上位に入るには、
現地の文化に溶け込むことが前提です。

 

アメリカに来ているのですから、
「郷に入れば郷に従え」の価値観で
その文化や風習を尊重する努力は
必須のことだと言えるでしょう。

 

たとえば、現地の流行曲を
一通り押さえて歌えるようにしておくとか、
ネイティブスピードで英語を話すなんてのは
当たり前にできる必要があります。

 

たとえ白人であっても、
現地の流行についていけなかったり、
貧相なガタイをしていれば、
ナードに属することになります。

 

実際のスクールカーストというのは
映画ほど露骨なものではありませんが、
それでも一定の形式は保たれるのです。

 

裏を返せば、日本人でも努力次第では、
カースト上層部に君臨することも
決して不可能ではないということですね。

 

変に気張って個性を主張したり、
むやみに周囲に迷惑をかけたりすると、
被虐者(ターゲット)になってしまいますから
そこはくれぐれも注意してください。

 

それはアメリカのスクールカーストのみならず、
日本国内でも同じことが言えます。

 

 

 留学初心者におすすめの集団

 

スクールカースト上位に入るには
「英会話を極めることが必須だ」
とお伝えしましたが…

 

実際、日本人でも留学したばかりの人は、
まだまだ英語にも慣れておらず、
現地の文化も知らなかったりしますよね…。

 

そんな時は、無理にカーストにこだわらず、
優しい友達を作るようにしましょう。

 

日本人がすんなり溶け込める環境は、
日本語を学ぶ人のコミュニティだったり
キリスト教徒の集団が挙げられます。

 

前者の集団においては、
あなたは日本語がペラペラなので
ボランティアとして活躍できます。

 

後者のキリスト教コミュニティでは
他者に優しくすることが前提の価値観を
誰もが共有しています。

 

彼らは毎週日曜日には必ず
地域の教会を訪れているので、
そこで交流ができるはずです。

 

また、各大学内には必ずといって良いほど
クリスチャンの集団が併設されており、
そこで親切な友人を作ることもできます。

 

あなたがキリスト教徒でなくても、
ノープロブレムで参加できるので、
初心者にはとっつきやすい人々です。

 

ただし、コミュニティに深入りし過ぎると、
何かとイベントに参加しなければならず、
あなたの自由が奪われる可能性は高いです(笑)

 

聖書を朗読したり聖歌を歌ったりと、
日本人には馴染みづらい側面もあるので、
苦手な人はやめておきましょう…。

 

ただ、コミュニティに参加しているのは
基本的には差別意識も少なく、
心優しい人々ばかりなのは事実です。

 

そこで何人か気の合う友人を作り、
あとは別のクラブ活動などに参加すれば、
自然と人脈は増えていくはずです。

 

一緒にスポーツなどで汗を流すと、
距離感は縮まるので、それもおすすめですよ。

 

まあなんだかんだ言って、
あなたが自分の個性を発揮し、
周囲と協調することが必須なんですけどね。

 

アメリカは個人主義とか言われていますが、
Masaponの実感としては、
むしろ集団志向が非常に強いです!

 

どちらかと言うと、
「一人で過ごしても許される」傾向は、
アメリカよりも日本の方が強いです。

 

アメリカの学校に所属する場合、
常に誰かしらの仲間とつるまないと、
あっという間に周囲から孤立するし、
何かと待遇も悪くなります。

 

あなたが現地に進出する際には、
必ずなんでも相談できる仲間を
作っておくべきだと言えますね。

 

僕も何度もこのブログで言っていますが、
事前にある程度以上の英会話能力がないと、
留学生活は非常に辛いものとなります。

 

厳しい言い方ですが、
英語もろくに喋れない人というのは、
どこに行っても通用しません。

 

現地に上手く溶け込むための努力は
ぜひとも今のうちに始めておきましょう!

 

 

それでは今回はこのへんで。
最後までお読みいただき、
誠にありがとうございました。

 

英会話の伝道師・Masapon