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▶ (3/7)英単語を覚えてもすぐに忘れる貴方へ
「もう英語を学ぶには遅いんじゃないか……?」
そう思ったことはありませんか?
日常の忙しさや年齢を理由に、
何をするにもつい諦めがちな自分に気づく。
これは誰にでもあり得ることです。
しかし、その気持ちは、
本当にあなたの「本心」でしょうか?
誰かに言われたネガティブな言葉を、
そのまま鵜呑みにしていませんか?
「もう遅い」と言う人の共通点は、
それを成し遂げたことがない人であると
昔から相場が決まっています。
たとえばある家庭で、高校生になった息子が
「僕は将来、eスポーツ選手になりたい!」
と夕食の最中に発言したとしましょう。
その両親が共に公務員だった場合、
息子の夢を反対する可能性はかなり高いです。
「なぜeスポーツをやりたいと思ったのか」
といった息子の言葉には聞く耳を持たずに、
eスポーツ(プロゲーマー)の道がいかに厳しいかを
延々と説得し始めることでしょう。
このように、
「eスポーツでは成功できない理由」
を並べ立てるわけですね。
本来なら誰よりも味方であるべき親が、
最大のドリームキラーになってしまうのは
わりとよくある話です。
しかし「他の人が成功できない」からといって
その本人が成功できないわけではありません。
実際にはやってみないとわからないことばかりですが、
多くの人は、やる前から諦めようとします。
英語の勉強も同じです。
eスポーツの話と同様に、
あなたの英語学習に反対する人というのは
あなたの未来には責任を持てないのです。
だからこそ、周囲の反対に遭ったとしても、
その言葉を真に受けることなく、
自分の本心に正直になることを僕はおすすめします。
外部のせいにしたがる人は伸びない
「自分以外の何かのせい」にした瞬間、
その人はそれ以上の成長を望めなくなります。
両親の反対を押し切らなかったことも、
夢を捨てて安定を選んだことも、
すべては自分で決めたこと。
「前例」がないことを理由に、
それっぽい理屈で説得されたことで、
本来の夢を諦めてしまうのは自分なのです。
本当に自分のやりたかったことから逃げて、
誰かの言っている通りに動くしかない人生は、
けっこう辛いものです。
たとえ周りからどう見られていても、
本人の心はいつも満たされない
というパターンはよくあります。
辛いこと、不幸な出来事があるたびに、
「あの時、人の意見に従ってしまったからだ」
と誰かのせいにする気持ちが湧き起こります。
それなら初めから、
周囲の無責任な意見など真に受けず、
自分の本心に従った方がいいのではないでしょうか。
40代、50代から英語を始めて、
社会で活躍している人は皆そのタイプです。
年齢が上がるにつれて、
英語が使える人は収入が上がる
というデータもあります。
日本で通訳ガイドとして活躍する人の多くは
40〜50代だというデータもあります。
60代以降は、仕事というより
趣味で英語を学ぶ人が多いので、
家計事情に関してはなんとも言えませんけどね。
それでも、年齢を重ねても魅力的な人々は、
年齢の高さをやらない理由にせずに、
自分がやろうと思ったことをやっている人です。
年齢を重ねても、
「結晶性知能」と呼ばれる学習能力は
安定しているというデータもあります。
(引用:縦断研究による知能の加齢変化(Schaie(2013)5))
この図を見ればわかる通り、
67歳くらいまでは人間の知能は
ほとんど横ばいなんです。
(言語理解だけなら、81歳まで安定しています)
見た目は多少、老けるかもしれませんが、
学習能力にはあまり差はないということです。
要はやったかどうか。
諦めずに結果を出すまで
エネルギーを投入し続けたかどうかです。
楽天の三木谷社長などは
激務の会社に就職しながらも、
一日一時間を必ず英語に費やしていたといいます。
よく知られていることですが、
彼は世界のトップ集団とビジネス英語で会話をし、
楽天の「社内英語公用語化」も果たしています。
また、ハリウッド俳優の渡辺謙さんも、
素人からわずか5ヶ月で英語を習得しましたが、
当時の年齢は43歳と、決して若くはありません。
研究者の落合陽一さんは、
「今の47歳は昔の27歳くらい」
とすら、言っています。
まあそれはそれで「幼稚」というニュアンスも
混じっているのかもしれません(笑)
が、こうした事例からもわかるように、
本格的な英語学習を始めるにあたって、
年齢は大して関係ない、ということです。
というか大人であればむしろ
「経験値」がそれだけ積み重なっているので、
若い頃より効率的に学習もできるし、
自身の脳の使い方も、よく把握している
くらいに考えても良いと思います。
未来を否定して可能性を閉ざしてしまったら、
誰が代わりにあなたの人生を生きるのでしょうか。
「自分を変えない」のは楽です。
辛いこと、苦しいことから逃げられますからね。
どこかで意を決して挑戦をし、
自分を変えていく努力をしなければ、
あなたは永遠に今のままです。
いや、人は加齢と共に体力も気力も減るので、
現状維持すら困難かもしれませんね。
「自分にはどうせ無理なんだ……」
という卑屈な思考や発言が癖になっていたら、
本来できるはずのこともできなくなるのです。
自ら可能性を奪わなければ、
英会話は確実にできるようになります。
これから英語を習得すると決めたのであれば、
まずはあなた自身の可能性を、信じてください。
大人が持っておいた方がいい心構え
年とると物忘れが激しくなる、とか
頭の回転が悪くなった、とか
いろいろと世間では言われていますよね。
これも、考慮に入れて欲しいのは、
その「物忘れが激しくなった」と言っている人々が
普段どれだけ脳のメンテナンスをしているのかです。
記憶力にまつわる問題のほとんどは、
本人が前向きに努力を続ければ
案外あっけなく解決します。
英検1級を目指していた頃の僕だって、
英単語を一発で覚えられることはないので、
何度も何度も反復をしていました。
要は「忘れない工夫」をすれば良いだけなんですね。
僕が学生だった頃、
出かける時に、財布やスマホを忘れて
いったん家に戻り、遅刻するなんてことも
よくありました。
僕も少し前までは大学生でしたが、
学生証を忘れて図書館に入れないとか、
電車の定期券を忘れて無駄に交通費を支払うとか、
そんなことがしょっちゅうありました。
でもだからといって、
それが「自分の年齢のせい」だなんて、
一度も思ったことがありません。
ただ、あまりに忘れ物が多いので、
ADHDだとか若年性健忘症だとかを
疑った時期はありましたが…
実際、意外とあっけないことで、
僕は全く忘れ物をしなくなりました。
玄関に「忘れ物注意!」と張り紙を張って、
よく忘れがちなスマホやら財布やらの項目を、
あらかじめそこに書いておいただけです。
つまり、忘れ物をしない人間って、
「忘れ物をしないための工夫」を
しているからこそ、忘れないんですよね。
これと同様に、英語を覚える際にも、
一度覚えたことを忘れないための工夫を
しっかりと行っていれば……
記憶力は若い頃と比べてむしろ良くなるし、
さらなる工夫を積み重ねていくことで、
今以上の記憶力を手に入れることもできます。
シンプルに考えて、余計な言い訳を排除し、
前向きに行動を起こし続けていれば、
やがてすべての困難を乗り越えられる時がきます。
もちろん、英会話の習得までには
いろいろな「試練」があります。
でも、今から5年後の未来を考えた時に、
その試練を乗り越えて英会話を習得した自分と、
試練から逃げた自分のどちらでいたいですか。
僕はいつでも自分にそう問い直し、
そして目標を達成してきました。
それが自分で選んだ道であれば、
試練は乗り越えられると考えています。
ただし、大事なのは
ガムシャラにただ頑張ることではありません。
きちんと「適切な手段」を選ばなければ、
どれほど頑張ったとしても、
「無駄な努力」で終わる可能性があります。
では、あなたが英語力を高めるために
選ぶべき手法とはいったい何なのか?
それについて、次回の記事で
詳しく語っていきますね。
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