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▶ (2/7)なんで日本人は英会話が苦手になったのか
今回は、英単語を覚えてもすぐに忘れてしまう……
というお悩みを持つ人のための単語暗記術です。
わりと有名な話ではありますが、
今回紹介するテクニックをしっかり理解しておくと
あなたの英単語を暗記する力は急激に伸びます。
単なるテクニックの紹介だけではなく、
その具体的な使い方や本来の意義などを
全体的に絡めて説明します。
あなたはおそらくもう二度と、
「このやり方」を手放せなくなるでしょう。
僕自身が現在でも使っている手法ですが、
極めて効率が良い覚え方なので、重宝しています。
バイリンガルの中でも多くの人が
「このやり方」を採用しています。
そのテクニックを紹介する前に、
まずは重要な前置きからお伝えしますね。
英単語を覚えてもすぐに忘れる理由
日本人の英語学習が単語を新しく覚える時、
多くの人は、英単語帳を隅から隅まで眺めれば、
自然に覚えられるだろうと考えています。
単語をノートに10回ずつ書き込んだり、
100均で買ってきた単語カードを使って、
ご丁寧に表と裏で色まで変えて、
1つずつ書き込んでいたりしますよね。
実は以前の僕がそのタイプでした……。
もちろんあなたが
「そのやり方が一番覚えやすい」
と感じているならば、
今回の記事はこのまま「そっ閉じ」して、
これまでのやり方を続けるのが
いいと思います。
無理やり他人のやり方を取り入れても、
それが自分に合わないものだったら、
やっても効率は上がりませんからね。
ですが、もしもあなたがこれまで
英単語帳に取り組んだはいいものの、
途中で暗記作業をやめてしまったり、
手付かずの英単語が残っているのに
部屋で単語帳が埃をかぶっているなら、
この記事を「最後まで」読む価値はあります。
英単語帳を買っただけでは英語力は伸びない
これまで英単語帳を買って、
最初だけ燃え上がっているのに、
その気力が最後まで続かないという実感がある方へ。
単語帳を買ったことで満足していませんか?
英単語は、暗記して初めて役に立ちます。
しかし、「単語帳を買ったぞ」という事実は
それだけである種の満足感を抱かせてくれるので
肝心の暗記が後回しになってしまいがちです。
また、これと似たタイプの勉強法として、
「単語帳にふせんをはりまくる」
というやり方をする人がいます。
受験生にありがちなのですが、
ページに付箋をペタペタ貼ったととしても、
単語を覚えられるわけではありません。
英単語帳は、「暗記」をして初めて
英語力アップにつながるからです。
ふせんはあくまで「ふせん」です。
もちろん正しく使ってさえいれば
ふせんは効果的な場合もあるので、
使うのがダメとは僕は決して言いません!
が、買っただけで満足する人と
付箋を貼っただけで満足する人との共通点は、
どちらも「知識を覚えること」自体の喜びを
軽視してしまっていることです。
多くの人は、単語帳の1ページ目
(実際には前書きがあるので15ページ目くらい)
から、順番に覚えはじめるはずです。
しかしそのまま単語の暗記を進めていくと、
最初は順調だったとしても、
一週間もすればだんだん飽きてきます。
なぜ続かないのか?なぜ言い訳をしてしまうのか?
最初だけは「頑張るぞ!」と思って
とりあえずできるところまで
英単語を暗記し続けますが、
一週間後には何かしらの用事が出来て、
「今日は○○だからやらなくていいや」
と、やるべき作業を放棄します。
そして一度「前科」をつけてしまうと、
今度は別の日に「今日もいいや」と
英単語の暗記をサボってしまったりします。
そんな調子で一ヶ月もすれば
さぞかしたくさんの単語を
覚えているはずだ、と思いきや、、、
最初の方に戻ってみると、
ほとんどの単語を思い出せない……!!
そこでありがちなパターンは
「単語をほとんど忘れてしまった」
という事実に絶望し、
英単語の暗記そのものをやめてしまうことです。
これは、途中でサボったことも大きいですが、
何より大きな原因としては、
途中で復習をしなかったことです。
「エビングハウスの忘却曲線」を
あなたは聞いたことがあるでしょうか。
これは、何かを学習する時に、
物事を「暗記」したとしても、
1日後には、7割を忘れてしまうという
人間の脳の「特徴」のことです。
たとえばあなたが今から
100個の英単語を頑張って覚えても、
そこから24時間が経過すると、
70個の英単語を忘れてしまい、
記憶から抜け落ちてしまうことになります。
かつ、そのまま復習をせずに、
一週間、一ヶ月が経過すると、
さらに忘れる量は多くなります。
さらに、記憶は後になればなるほど
思い出しづらくなるので、
復習に多くの時間がかかることになります。
※ しばらくするとほぼ初見に近くなります。
英単語の暗記は「毎日続けること」が大事
だからこそ本来であれば、
以前やった英単語の復習を兼ねて
毎日、単語帳を進める必要があるんですね。
その復習作業を面倒臭がってしまうと、
わずか1日後に、
覚えた内容の7割を忘れしまい、
せっかく前日に暗記した内容が
たった3割しか意味をなしません。
これって非常にもったいないですよね。
「よし、覚えた!」と思ってから
わずか20分後しか経過していなくとも、
あなたは既に42%もの記憶を失っており、
それが1時間後になると、
56%もの記憶を失っています。
なので、あなたが英単語を一度覚えてから
再度復習をするまでの時間は、
できるだけ短く設定することが望ましく、
覚えてから20分後に確認テストをし、
さらに1時間後にもう一度、
ダメ押しで1日後にテストをすべきなのです。
あなたの脳の動きは、
20分後に半分近くの記憶を
忘れてしまっているので、
それならば20分後にもう一度、
覚えなおしてあげれば良いのです。
こうすることで、
あなたは初見の英単語であっても、
その日のうちに3回分の復習を
達成することが可能となるため、
時間が経っても忘れにくい、
強力な記憶を手に入れることができます。
もしかするとあなたは、
「え〜1日3回も覚え直すなんてダルイ!」
と思ったかもしれませんが、
たった20分後に復習をすれば、
いったん忘れかけた英単語でも、
一瞬で思い出すことができるはずです。
しかし全く復習をしないまま
一ヶ月間ほど放置してしまうと、
以前に覚えたのは何だったのか、
というくらいに、あなたの記憶は
壊滅的な状態となってしまいます。
そうなれば、復習にかかる時間も
かなり長くなってしまい、
無駄な時間を費やすことになるのです。
こう考えてみれば、
一度覚えてから即座に復習するのと、
面倒くさがって後から復習するのと、
どちらが効率が良い覚え方か、
あなたはもう十分に分かりますよね。
ですから、一度覚えた英単語は
「すぐにもう一度復習する」
これを徹底するようにして下さい!
紙に書いて覚える、という場合でも
いっぺんに10回書いてしまうのは
あまりおすすめしません。
少しは間隔をあけて、
一度単語を紙に書いたら、
10~20分後にもう一度書いてみるなど、
「脳が忘れかけた頃」に
復習をすることがポイントです。
半自動で英単語の復習ができるツールとは?
ちなみに単語カードというものは
何も自分で買ってくる必要はなく、
単語のテスト~復習までを
全自動で行ってくれる
超便利なツール(無料)があります。
それが “Anki” という名前のツールで、
パソコン上で主に動きます。
このツールについての詳しい説明は、
こちらに書かれてあります↓
また、このツールは
「Ankidroid」という名前で、
アンドロイド端末のスマホでも作動します。
パソコン上の “Anki” と
データを相互に連携できるので、
PCを使わない方はそちらがおすすめです。
僕も以前はAndroid携帯だったので、
大学の単語テストから、
日常会話に使う英単語まで、
あらゆる情報をこの “Anki”にぶちこみ、
スマホで毎日テストをしていました。
自動で「今日復習すべき単語」が
画面に映し出されるので、
ゲーム感覚で取り組めます(笑)
ちなみに “Ankidroid” は
iOSだと有料(¥4,000)になるのですが、
app storeで “Anki” と検索すれば出てきます。
スマホだと、電車の中や布団の中でも
英単語の復習ができる利便性があるので、
早めに買っておくのがお勧めですね。
僕も現在はiPhoneユーザーですが、
単語の復習をする際には、
パソコンとスマホの両方を駆使しています。
あ、ちなみに英検のための単語は
それとは別にメモ帳に書き出して
覚えるようにしていますが…
検定用の単語の覚え方は、
また別の機会に説明することにしますね。
いっぺんに色々言い過ぎても、
混乱してしまうかもしれないので、
今回はこのへんで終わりにします。
それでは、英単語の復習は
「なるべく早い段階で」
行うようにしてくださいね!
僕はメルマガもやっているのですが、
そこでは僕の過去の壮絶な留学経験や、
英語力を手に入れてそれをどう生かしているかを
詳しく語っています。
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また、現時点でそこそこ年齢が高くて、
「今から英語やっても上達するのかな??」
と迷っている方は、次の記事にお進みください。
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▶ (4/7)大人の初心者でも、英会話は決して遅くない。