どうもこんにちは。
まさぽんです。
よく、「MBAは日本で取っても意味ない」と
あちこちで揶揄されていますよね。
「海外の有名大学のMBAなら価値はあるけど、
日本で取っても、微妙だしなぁ・・・(*_*;」
↑こんなジレンマを抱えるくらいなら、
いっそ海外大学の日本キャンパスで、
体験授業のひとつも受けてみると良いでしょう。
先日、東京都港区にある
“Temple University”って大学にて、
ちょっとした体験授業を受けてきました。
日本の大学キャンパスでいったら、
慶応義塾大に近いところですね。
で、その内容が超濃厚だったので、
ちょっと情報をシェアしておこうと思います。
ちなみにこれ、どんな大学かっていうと、
アメリカの東海岸にあるフィラデルフィアに、
本拠地が置かれている有名大学です。
あんまり知らない人も多いかもですが、
元ハーバードの教授も普通に在籍してるので、
名前以上に大きな価値があります。
その日本キャンパスが港区にあり、
体験授業を開催していたので、
ちょっくらまさぽんも受けてきたのですw
海外大学の経営者層が受講する特別授業とは?
本来、大学っていうのは
幅広い年齢や人種が入り混じって、
共同で学べる場所ですよね。
たとえ現時点で40代でも50代でも、
新たに学位を取得したいと考える人であれば、
誰でも講義を受けられる自由があります。
海外ではそれが割とスタンダードなので、
日本も近いうちにそうなっていくでしょう。
(そうならないとヤバイと思います)
・・・で、その中でも
今回僕が試しに受講してきたのは、
いわゆるビジネススクールの、
エグゼクティブ・MBA講座というものです。
このMBAというのを日本語に訳すと
「経営学修士」で、約2年間ほど通えば、
大学院卒の肩書が得られるわけですね。
有名大においてこれを得てから、
企業のマネジメント層にありついた場合、
年収2,000~3,000万円クラスにも到達する…
という、中々インパクトの強い肩書です。
別にそこに通うつもりは無かったのですが、
面白そうなので「どんなもんか?」と
好奇心に基づいて体験してきたんですね。
ホームページをあさっていると、
たまたま翌日に開催されていたので、
「面白そうやな!行くしかない!」と
即座に参加を決めました。
体験授業の内容はこんな感じ
で、当日。
開始時刻の少し前に大学に到着し、
おそるおそる教室の門をくぐると、
エレベーターに乗り、受付を済ませ、
Professor(教授)の到着を待ちます。
受け取った資料に目を通し、
周囲の様子を観察していると・・・
教室内には企業幹部と思われる、
重厚な日本人男性・女性のほか、
日本企業で働く外国人の方も
ちらほら見られました。
全体的に年齢層も高めだったので、
僕みたいなタイプはハッキリ言って完全に、
「場違い」だったんですよ(笑)
それでもああいう場所に行くと、
非日常感が生半可ないので、
新鮮な感覚を味わえるので、良いんですよね。
だからまさぽんは学生時代、
やたらとセミナーや講演会が好きで、
あちこちに顔を出していたのです。
で、まあその、
今回訪ねたところは海外の大学なので
コミュニケーションは全て英語なんですね。
受講生同士は初対面ですが、
簡単に挨拶を交わすのがマナーです。
僕も最初こそ少し緊張はしたものの、
日本人と何ら変わらぬ様子で、
普通に自己紹介的なものを最初にやります。
でまあ、その後に
スキンヘッドの教授による、
MBAの模擬授業が始まるわけですが・・・
まず、初っ端からインパクト全開でした。
重厚長大で経験豊富な貫禄を持って、
眼光鋭く教授が話し出すのです。
その瞬間に、僕にとっての
“懐かしい感覚”が蘇ってきました。。。
僕はだいぶ以前に米国留学をし、
そこで濃厚な授業を受けていたのですが・・・
あの頃の「対話型授業」を
久しぶりに体感したわけです。
◆ まさぽんのアメリカ留学で得た英語学習の極意。
(メルマガ形式でウラ話を色々お伝えしています!)
日本の大学は基本的に、
1対多数の方式で授業が進みますよね。
でも、欧米の大学では少人数授業が基本なので、
学生との対話を非常に重視します。
Maspaonは商学部を出ていたので
一応、会社経営に関する基礎知識は
それなりに持っているつもりでしたが…
一番最初に尋ねられた質問が、
まさかの
“What’s the goal in your life?”
(君たちの人生のゴールとは何かね?)
…という、非常に抽象的な質問で、
これは僕は予想外でした。
で、教室内の授業参加者が、
思い思いに色んな答えを出すわけですが、
教授はさらに質問を続けます。
「MBAでは、企業の戦略を学んでいく…。」
「では聞くが、戦略(strategy)とは何かね?」
戦略は英語で“strategy”と言いますが、
こうした「言葉の定義」を、
最初に1つずつ質問するわけです。
で、その質問に対して、
「goal(目標)を達成するために、
plan(計画)を定めるのが戦略です」
とか答えると・・・
教授は「では、planとは何かね?」と、
立て続けに質問を浴びせてくれるので、
またここで真剣に考える必要があります。
定義の深堀りをひたすらしていくと、
だんだん語彙力が乏しくなっていき・・・
最終的には、“We want to do something!”
みたいな、子供みたいな英語で
やり取りをすることになります。
で、最終的には“wantとは何か”とか、
“lifeとは何か”といったような、
基礎単語まで降りて定義付けをし、
言葉の1つ1つの意味を徹底して確認します。
経営戦略とは何のためにあるのかを、
ひたすら生徒に「考えさせる」わけですね。
“money(お金)とは何か?”
“goalとobjectiveの違いは何か?”
…といった、普段は考えないようなことを
その場で考えざるを得なくなります。
(goalもobjectiveも、「目的」という意味です)
実は基礎単語であればあるほど、
その意味がよく分かっていないという。
で、何を答えたとしても、
即座に教授から「ツッコミ」が入るので、
しどろもどろになるわけです。
たとえば“moneyとは何か?”という質問に、
「価値(worth)あるもの」とか答えると、
今度は “では、worthとは何か?” と、
鋭い質問が即座に教授から返ってきます。
さらにその後、立て続けに
「君たちの価値観と私の価値観は違うだろう…」
「あなたにとっての “価値” とは何かね…?」
と、教授に質問を浴びせられ、
多くの人が言葉に詰まっていました。
企業で年季を積んでいる幹部の方々でも、
さすがにこれには参った様子でしたね(笑)
なので、哲学的な考えを持つことも、
グローバル企業の幹部には必要だなと
思い知らされたのです。
なぜ経営に哲学が必要かというと、
やはり大きな会社であればあるほど、
ただ金儲けをすればいいわけじゃないからです。
顧客のことを考えない経営をすれば、
世界全体の幸福には繋がらないし、
そもそも何のために会社があるのかを、
考え続けなければ会社は衰退するからです。
授業中、僕は途中で思いついたように、
「資本主義のルールに基づいているから、
利益を求めるのは自然なことだと思います」
みたいな発言をしたのですが、
案の定、教授は
「ではなぜ資本主義があるのかね?」
「社会主義ではダメなのかね…?」と、
鋭い質問を返してきました。。。
そこで仮に過去の社会主義の歴史だとか、
色んな国のデータを持ち出しても、
おそらくあの教授はさらなる上を行くでしょう。
ともかくそのくらい、
何とも言えないエネルギーというか、
“覇気” が宿っていたように思えます。
覇気というのは、一言で言うと、
「逆らえなさそうな雰囲気」のことですね。
その後も、教授はペットボトルの水を見せ、
「ここがもしも砂漠だったら・・・・」
といった語り口調で、『価値とは何か』という
その答えを、熱く語っていました。
で、その一言一言が、
ものすごく面白いんですよ。
なんか、知的好奇心を刺激されて、
ワクワクする感じ。
・・・MBAプログラムって、僕の中で、
「会計とか経営のやり方を学ぶところ」
というイメージが漠然とあったんですが、
そこには想像を越えるレベルで、
遥かに深遠な世界が広がっていたのです。
全体的に、あまりにも「濃い」授業だったので
集中せざるを得なかったですね。
それと同時に、今まで感じたことのないような
知的好奇心が思い切り刺激されたのも事実。
これこそが本来の大学の在り方だな、
と、僕は痛感しました。
日本の大学が持つ大きな課題
まあこういう対話型の授業って、
日本の大学だと、
あんまりやらないんですよね。
教授がぼそぼそと大教室で喋って、
学生が適当にスマホいじって、
板書はスマホでパシャっと撮影して・・・
みたいな授業風景が、
至る所で平然と繰り広げられており、
何かを学ぶ場所とは思えません(汗)
僕の学生時代には、
もちろん面白い授業も一部にはありましたが、
大半は「テキトー」な感じの講義です。
教授と学生のコミュニケーションは無く、
ただ一方的にだらだらくっちゃべるだけで、
「Youtubeのがマシ」っていつも思ってました。
周囲の学生も妙に気だるい雰囲気で、
これといった具体的な目標もなく、
なんとなく大学に通う、といった様子でした。
で、偽りの「リア充っぽさ」ばかりを追求し、
本当に自分のやりたい事を見つめることなく、
周囲の雰囲気に流されながら、
もったいない時間を過ごして行くのです・・・
まあ、耳の痛い学生もいることでしょう。
しかし、我々日本人は、
もうそんなことはしてられません。
なぜなら時代は刻一刻と変化し、
常に移り行くグローバル時代の環境に、
適応する必要があるからです。
だから学生時代から意識を高く保ち、
一人ひとりが崇高な目標や理念を掲げた上で、
必要な学習を経る必要があります。
そして、実は我々にはもっと、
「考えなければならない」ことが
山ほどあるわけですね。
というわけで、ぜひあなたも
「人生で何を成し遂げたいか?」を
今一度、真剣に考えてみてください。
できれば普段は考えないような事ほど、
意識して思考を巡らせてみると、
思いもよらぬ発見があるはずです。
「英語を活かして社会で活躍したい」
といっても、そもそも日本語の思考回路が
そのベースになってきますからね。
何をやればいいか分からない、
と感じるかもしれませんが、
友人や知人と読書会を開くとか、
思い切ってディベートしてみるとか、
いろいろと工夫の余地はあるかと思いますよ。
だからって別に必ずしも、
小難しいことを議論する必要はなくて、
たとえば「金持ちになりてーなー」
って言ってる友達とかがいたら、
うんそうだねー、と同意する気持ちを抑えて
「なぜ君は、金持ちになりたいの?」
とか、質問してみると
“深い話” が色々とできるはずです。
日本でも、昔の早稲田あたりの学生は、
電車内でしょっちゅう議論してたそうですよ。
別に高学歴に限った話ではなく、
教師になる人なら “教育論” などを、
熱く語れる人が多かったみたいです。
自分が学んでいる専門分野やキャリアには、
強い思い入れを持っていた証拠です。
やっぱり思考停止を避けていたからこそ、
世界を根本から揺るがし、変革を起こすような
イノベーションも生じやすかったんでしょうね。
今の時代は、たとえ深い考えを持っていても、
それを表に出してしまった途端に、
「うわっ、なにこの人」と扱われがちです。
しかし、本当に日本に必要なものは、
一人一人が周囲に流されず、自分の意見を持ち、
それを話し合える場だと思います。
普段はバイトに追われる学生も、
業務に忙殺される会社員でも、
「考える時間」を持つことは必須なんですよね。
そして、折に触れてそうした考えを、
表に出してフィードバックを得られる環境が
どんどん増えていくと良いです。
考えを表に出す機会がないから、
変にネット社会でいきがるだけの連中が
後を絶たないのですw
現代は生活が豊かになって、
“答えのない時代”と言われて久しいので、
人の頭脳がより重視されるわけです。
特に、あなたが海外に行く際には、
自分の意見を持つ、ということが
めちゃめちゃ重要になりますからね。
▶ 大人の初心者でも、英会話は決して遅くない。
(今から英語を始めれば5年以内にはバイリンガルに…)
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