おそらく、一般的に言うところの
「意識高い系」の学生は、
まずこの記事は見ないと思います。
なぜなら、彼らは自分自身のことを
レベルの高い人間だとみなしているので、
「意識高い系」の自覚がないから…。
ですが、僕自身も
元・意識高い系学生だった時期があり、
自分の周囲にも、
割と濃い目の「意識高い系」が
何人もいた記憶があるので、
過去の反省も込めて、
僕や彼らの特徴を振り返り、
あえてこの記事を書くことにします。
「意識高い系」の定義
そもそも意識高い系というのは、
身の丈に合わないことをしている人を
嘲笑して表す言葉で、
妙なカタカナ語を振り回しては
無自覚にマウンティングをするという
はた迷惑な人々のことを指します。
根本的に自分に自信がないので、
たとえば海外に行った時でも、
そこから何かを学ぶということはなく、
海外経験のない日本人を見つけては
「〇〇は行っといた方がいいよ?」
と、相手をバカにする(風な)発言が目立ちます。
彼らにとっては、
「海外に行った経験」それ自体が
重要だと考えているので、
自分が得た感動を素直に共有するよりも
「こんなことをした自分はすごいぞ」と
周囲に認めてもらいたがるのです。
それは海外経験のみならず、
何かの本を読んだり、映画を見たり、
人に会った時も同じことで…
有名人の伝記を読んだ時には、
「あの人の本は読んどいた方がいいよ」
と、やたらと勧めてくるし、
歌詞の意味も分からないのに、
「オレ洋楽しか聞かないからさー」
「日本の曲ってホントダメだよね」
と、謎の上から目線を発動します。
加害者の視点
普通の人が洋楽が好きであれば、
あくまでも「個人の趣味」として、
いちいち他者に押し付けたりはしません。
尊敬する人がいるとしても、
自分の中でベンチマーク(水準化)を
するはずで、わざわざ表には出しません。
でも「意識高い系」の彼らからすれば、
その考えを自分一人では消化しきれないので、
誰かに影響力を示したいんですね。
本当に中身を理解している人ならば、
良い要素だけではなく、
悪い要素も把握しているはずですし、
他人と自分とでは、
重視する価値観も違うという常識を
よく分かっているはずなので、
無責任に誰かに「お勧めする」という
行為は慎むはずです。
でも「意識高い系」の人々は、
往々にして「自分一人で消化する」
というのが苦手であり、
まだ知識が薄っぺらいにも関わらず、
それを安易に他人に勧めてしまいます。
マズローの五大欲求説で言うところの
「承認欲求」に当たりますが、
彼らはこの欲求が人一倍強いため、
自分自身が何かに興味を持って
それに純粋に打ち込んでいるというよりは、
「自分はこんなすごいことをしている!」
というアピールを最優先したがります。
たとえば、一度しかやっていないことを
あたかも普段からしているかのごとく
周囲に見せかけたり、
話の一部しか理解していないのに
「あの本から言葉を借りると~~」
と、さも全体を把握しているかのような言い方をします。
一言でいえば、
「虎の威を借る狐」
というやつです。意識高い系。
意識が「外」に向いている
こうしたレベルの意識高い系は、
割と多くの日本人に見られますが、
この症状をいったんこじらせると、
「えっ?〇〇も知らないの!?」
と、相手を見下す口調が目立ちます。
あなたの周囲には、
こんな人はいるでしょうか?
自分を高める、というよりも
意識が外に向いている人。
「アウトプット」という建前で、
自分が最近学び始めた価値観を、
やたらと周囲に押し付けてくる人。
正直言って、迷惑ですよね。
でも、もしあなたが
こういう類の人々に狙われて
マウンティングの対象となっていても、
どうか彼らを、
生温かい目で見守り、
行く末を観察してみて下さい。
きっと彼らもどこかで大きく挫折し、
現実と理想の違いを知るはずです。
僕は紛れもなく、
「意識高い系」の人物でした。
自分の専門分野として
何かを深く学ぶというよりも、
その時々で興味の湧いたものに触れて、
表面的にだけしか理解をしていないくせに、
薄っぺらい知識をSNSで発信していました。
意識高い系の「本音」とは?
過去の「意識高い系」の僕は、
本当に深い知識を持っている人とは
交流する勇気が出ずに、
自分に都合の良い部分だけを
拡大解釈することを繰り返したので、
いつまでも知識は薄っぺらいままです。
本来なら、ある程度のレベルまで行くと
そこからさらに深い領域へと
入っていくのが正しい学習ですが、
「一定のレベル」から先へ進むと
幻想が崩れるような気がしてきて、、
どうも気が引けてしまうのです。。。
本当に「意識の高い人」というのは
どこかぶっ飛んでいる要素があり、
抵抗なく、高みに上れる傾向がありますが、
「意識高い系」は往々にして、
一定レベルから上に進むことはできません。
なぜなら、本当の意味で
自分に自信がないからです。
「意識高い系」は、自信がないからこそ
他人に価値観を押し付けようとするし、
有名人の権威を借りようとするのです。
物事の「本質」を見る癖をつければ、
そう簡単に薄っぺらい知識を
表に出すことはなくなるのですが、
本質からかけ離れた表面部分を
ただ追っているだけでは、
そのことをなかなか理解できません。
過去の僕が本当にすべきだったことは、
見栄を張るのではなく、
「弱い自分」を受け入れることだと思います。
今では等身大の自分を認めていますが、
背伸びしないことで、はじめて自分にとって
本当に必要なことが見えてくると思いました。
もしこのことに気付かなければ、
いつまで経っても身の丈に合わない価値観に
翻弄され続けてしまっていたでしょうし、
1つのことを長く続けられずに、
経験や知識が「蓄積」していかず、
単なる雑学王になってしまっていたでしょう。
◆ まさぽんのメールマガジンにて。
(僕がどうやって英語を習得したのかを語ります。)
「意識高い系」と「英語学習」
今だからこそ改めて思うのですが、
ただ無意味な知識を積み重ねるだけでは、
そこに「成長」はあり得ないと思います。
自分に本当に必要なものが何かを
積極的に知ろうとしない限り、
「本質」は見えてこないのだと痛感しています。
もちろんこのことは、英語を始めとする
語学の勉強にも、同じことが言えます。
「何のために英語を学ぶか」を
常に意識していくことで、
無駄な学習をすることが無くなるのです。
たとえばTOEICのスコアを上げて
有名企業に就職したいだけの人なら、
海外に留学する必要はさほどありません。
同様に、日常英会話を極めて
多くの外国人と仲良くなりたい人は、
専門的な英単語を学ぶ必要もありません。
世界中を飛び回って活躍したい人ならば、
正しい英語の発音を学ぶというよりも、
各地のなまりを聴き取る能力が必要ですし
何より、日本と海外の文化の違いが何かを
積極的に学んでいく必要もあります。
「自分が何をしたいか」なんて、
なかなかすぐには分かることじゃないですよね。
それでも普段からしっかり考えている人は、
たとえゆっくりでも目標に近づくことはできるし、
最終的には目標を達成できると信じています。
もちろんあなたが、
「英語全体の能力」を高める目的で
「TOEIC」「TOEFL」「英検」「英単語帳」
「日常会話」「ビジネス英語」のすべてに
手を出すことも悪くはないと、僕は思います。
しかし、それを本当にやろうとしたら、
膨大な時間が必要となるので、
まずはどれか一つに絞って考えた方が
成功率はずっと高まるんじゃないかと思います。
【こちらもどうぞ(時間のない人向け)】
もちろん、英検の対策をしたりすると、
それが結果的にTOEIC対策にもなったりして
相互に良い影響がありますが、
ここで僕が述べているのはそうではなく、
互いに何の関係もない学習を
同時並行で取り組むことの危険性についてです。
あまり一度に多くのことをやりすぎると、
その全てを処理しきれずに、
頭が疲れ果ててしまうことになります。
たとえば受験生が日常英会話の学習をしても、
相乗効果は生まれません。
「英会話」と「受験英語」は
似ているようで、全然別のスキルだからです。
たとえばTOEIC900レベルの人であっても、
英語を喋れない人は割とたくさんいたりします。
それはなぜかと言ったら、
英会話には英会話専用の学習方法が
あるからですよね。
また、予備校生が受験勉強をする時には、
「過去問」の重要性について、
講師からやたらと何度も強調されるのですが、
それは「本番に出る問題」を意識して
しっかり勉強することにより、
志望校への合格に近づけるからなんですね。
英会話の学習はそれと同じで、
自分の目標をハッキリさせる人が、
効率の良い方法でゴールまで行けます。
逆に、これが「意識高い系」の人だと、
色んな分野を浅く広く学んでしまうので、
なかなか能力が伸びにくいのです(経験談)。
僕はかつて「意識高い系」でしたが、
その現実に直面したことで、
自分の甘さを痛感することになりました。
今でも、まだまだ甘い部分はあると思いますが、
それでも「目標」というものだけは
いつも必ず持つようにしています。
今回の記事は、自分の過去の反省も込めたので
かなりリアルな自分の本心を
描写するように努めましたが、
もしも僕の経験談が、ほんの少しでも
あなたのお役に立ってくれれば、幸いです。
◆ まさぽんのメールマガジンにて。
(僕がどうやって英語を習得したのかを語ります。)
それでは最後までお読みいただき、
誠にありがとうございましたm(__)m
まさぽん
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