どうもこんにちは。
あなたが世界へ旅立つための英語力を、
根底から徹底強化する使命を担っている
英会話の伝道師・まさぽんです。
今回の記事では、勉強熱心なアナタに、
“to” と“for” の根本的な違いというものを、
徹底解説しようと思っています。
具体的に、この2つは何が違うのか?
いろんな例文を見てきたけれど、
イマイチニュアンスが分からず、混乱する……。
そんなアナタの表情が、
手に取るように見えます。
たとえば代表的な悩みポイントが、
「誰かにプレゼントをあげる」
という言葉を英語で言いたい時に、
“give to 人” なのか、それとも
“give for 人” なのか、迷いますよね。
コレ、正解を先にいうと、
前者の “give to 人” が正しい表現です。
たとえば “give” の過去形である“gave”を使って、
I gave the ticket to her.
(僕は彼女にそのチケットをあげた)
みたいな英文を作れたりします。
コレは文型で言うと、SVOの第3文型ですね。
“I gave her the ticket.” と言い替えて、
第4文型にすることもできます。
(※文型についてよく分からない人はググって下さい)
が、ここであなたが無意識で思いつくのは、
なんで前置詞はtoじゃなきゃダメなのですか?
べつにforでも良いのでは?
という疑問でしょう。
なので今回の記事では、
前置詞 “to” と “for” が持っている、
根本的な違いを解説するのです。
Are you ready? 準備は良いですね?
それでは、いきますよ・・・・!
toとforとの本質的な違い
ちなみに僕はYouTubeもやってます。
音声での解説をご希望の方は、
こちらの動画👇を見て下さいね。
・・・というわけで、まず、
toとforとの根源的な違いを押さえましょう。
まず覚えておいて欲しいのは、
toは「ゴール」に向かって進むという
目的意識があるということです。
その一方で、forに含まれるのは
「単なる方向性」であって、
ゴールに辿り着くか否かには、特にこだわっていません。
すなわち、toは終点が重視されますが、
forは起点が重視されるわけです。
toが見ているものは、ゴールであり、
forが見ているものは、スタートなのです。
まず、このニュアンスを押さえてから、
次の例文を使った解説に進んで下さい。
動詞ごとに使われる前置詞が異なる?
toとforというのはそれぞれ、
「使われる動詞」というものがあります。
たとえば過去に受験勉強を経験した人なら、
こういうリスト👇を覚えたはずです。
・・・が、実際に覚えようとすると、
すぐに「メンドクサッ!」となって、
ついつい後回しにしがちですよね。
僕もかつては受験勉強で苦労したので、
お気持ちはなんとなく分かります。
そんなアナタに朗報なのですが、
実は、丸暗記に頼らなくても、
toとforの違いを押さえることは可能です。
というのも、先ほど説明した
「起点」と「終点」の概念を用いれば、
これらの前置詞の違いが、
頭にスッと入ってくるはずだからです。
◆ forを使う動詞
先にforから説明しちゃいますが、
先ほどお伝えした通り、
forには “起点” に重きが置かれています。
たとえば動詞 “leave” の場合は、
「leave for~ = ~に向けて出発する」
という使われ方をします。
この動詞の場合、leave to~とはならず、
あくまでforが使われるのが特徴です。
・・・なぜか?
なぜ、leaveにはtoではなく、
forが使われなくてはならないのか?
それは、「~に向けて」という
forが持つニュアンスが理由です。
動詞leaveというのは、
「去る / 出発する / 置き去りにする」
などといった意味を持ちますが、
この「出発する」という意味合いがあるため、
前置詞forとの相性が非常に良いわけですね。
◆ toを使う動詞
その一方で、toしか前置詞を持たない動詞、
というものもあります。
たとえば “send(送る)” なんかは、
その代表例だと言えるでしょう。
sendの過去形はsentですが、
これを使って「私は彼にメールを送った」
という例文を作りたい場合・・・
I sent an email to him.
って感じの英文にすることができます。
なぜ、ここでtoを使うのかというと、
理由は非常に明確です。
“to” は終点を表し、
sendは「送る」という意味合いから、
「誰に送るか」が重視されるためです。
つまり、sendとtoはお互いに、
相性が良いということですね。
もちろん、メールだけではなく、
手紙やLINEのやり取りでも、
似たような法則が適用されます。
その場合は、文頭に “to 人” をつけて、
「今から誰々に向けて手紙を書きます」
的なニュアンスを出すこともありますね。
また、プレゼントを差し出す時に、
“for you” とメッセージを付けたりしますが、
これは「アナタのために・・・」と
気持ちを込めているパターンです。
先ほどご覧いただいたこちらの表は、
「お互いの相性度」によって、
どっちを使うかが決められていたのです。
なので、やみくもに丸暗記をしなくても、
ニュアンスを押さえておけば、
もっと楽に使い分けができるんですよね。
◆ toとforの両方を使う動詞
実は、toを使う動詞と
forを使う動詞の二種類のみならず、
「どちらも使える動詞」が存在します。
たとえば “go” という動詞の場合。
これは “go to school(学校に行く)” や、
“go to office(会社に行く)”でおなじみの、
toを使う代表的な動詞ですよね。
・・・しかし、
実は、動詞goの前置詞は、
forを使うことも多々あるのです。
たとえば、“go for a shopping” は
「ショッピングに行く」と訳されますが、
これは必ずしも「特定の目的地」を
予め決めているとは限りません。
単に、買い物をするために
誰かがどっかに行くというだけの話なので、
そこまで場所にこだわる必要もないのです。
I went for shopping at Takashimaya Shinjuku.
(私は新宿高島屋に買い物に行きました。)
みたいな感じで、場所を表す時は
だいたい 前置詞 “at” が使われますね。
また、お買い物だけではなく、
たとえばお散歩に行く時なんかも、
前置詞 “for” が好んで使われます。
“go for a walk” で「散歩に行く」ですが、
これを直訳すると「歩くために出掛ける」
となりますね。
ここでも「終点」ではなく、
「起点」が重視されていることが
お分かりになるかと思います。
◆ toとforの両方を使う動詞②
toとforの両パターンがあるのは、
なにも動詞 “go” に限りません。
たとえば “come” なんかでも、
toとforの両方の動詞が使えます。
come to~ は「~に来る」
come for~ は「~目的で来る」
といった感じで使い分ければOKです。
He came to our office yesterday.
(彼は昨日、わが社に来ました。)
Why did she come back for?
(何のために彼女は戻ってきたのですか?)
みたいな感じで、作ろうと思えば
無限に英文を作ることができます(笑)
先ほどの「toとforの本質的な違い」を
しっかりと頭に入れさえすれば、
基本的には、どの動詞であっても、
toとforの両方が使えるのです。
ネイティブスピーカーたちは、
「えっと、この動詞はtoで・・・」
みたいな風にはいちいち考えません。
あくまで前置詞別のニュアンスを押さえ、
そこからどの動詞にどれを合わせるかを
感覚的に当てはめているだけなんですね。
彼らネイティブ子供の頃からずっと、
感覚的に英語に触れているので、
逆に理屈で説明するのは難しい!と考えてます。
僕ら日本人が、どの動詞に
「に」を使うか「で」を使うかを
いちいち考えないのと同じですね。
「行き先」を表す場合のfor
とはいっても、日本国内のどこかで、
あなたはこんな電車アナウンスを
耳にしたことがあるかもしれません。
This train is bound for Tokyo station.
「この列車は、東京行きです」
という日本語アナウンスの後に、
こういう言い回しが外国人客向けにされます。
これは「目的地」なんだから
“to” を使うべきなんじゃないの???
車掌が間違っているのでは??
と思われるかもしれませんが、
実はこれ、forで合っているんですね。
なぜかというと、
あくまで最終目的地は東京駅ですが、
そこに至るまでに、色んな駅に止まるからです。
「始点」と「終点」のニュアンスで
この “be bound for~” を考えてみると、
これは単なる「方向性」を示しているのです。
一応、東京駅に向けて進んでいるけど、
途中でどの駅に下車しても構いませんよ~、
というニュアンスですね、あえて説明するなら。
ちなみにこの “bound” という動詞は、
「縛る」の過去形でもありますが、
「跳ね返る」の意味でも使われます。
日本語でもよく「バウンド」と言いますが、
ボールが地面に跳ね返って跳ぶように、
電車も始点と終点を往復しているから、
この “bound” が使われるわけですね。
また、日本を訪れる外国人客のことを
「インバウンド」と呼びますが、
彼らは日本に永住するわけではなく、
いずれ自分の国に帰っていくからこそ、
「バウンド」しているというわけです。
YouTubeの山手線の発車音動画のコメ欄に、
外国人女性がこんなコメントを残しています。
I just came back from Japan and was PRAYING and HOPING that someone would have posted this somewhere and here it is. I am so happy now. Thank you so much. I miss Japan already.
(私は日本から帰ってきたばかりだけど、誰かがこーゆー動画を載せてくれるのを祈り願っていたわ!そしたらここにあったの!とても幸せよ。ありがとう。既に日本が恋しくて仕方ないわ。)
一度は自分の国に帰るけれど、
またいつか日本に行くぜ~~!
・・・という雰囲気が、
メッセージから伝わってきますね。
つまり、外国人観光客というのは、
日本を行ったり来たりしているからこそ、
「バウンド」しているということです。
toとforの両方が1文に含まれる時
ここまでの解説を読んだアナタは、
かなり頭がスッキリ整理されたはずです。
しかし、前置詞というのは奥が深くて、
必ずしも、今述べた説明だけで
全てのtoとforを理解できる訳ではありません。
たとえば、こんな英文があります👇
It is really easy for me to pass the exam.
(僕にとって、その試験に受かるのは本当に簡単だ。)
和訳を見れば分かりますが、
コレは1つの文の中に、
forとtoの2種類が同時に存在します。
「え、なにコレ!?」
と思ったかもしれませんが、
これまで記事に書いたた内容だけでは、
この例文を説明することはできません。
英語学習には、こういった例外が
他にもたくさん存在するので、
一通り根本からまとめて網羅したい人は、
まさぽんのメルマガを読んでみることを
オススメしておきます(*^_^*)
一応、ざっと解説すると、
この文で使われるforは「意味上の主語」です。
そして、使われているtoは、
to不定詞と呼ばれる英文法です。
冒頭のitは何かというと、
「形式主語」と呼ばれるモノで、
これ自体に特に意味はありません。
・・・一気に解説しようとすると、
いろいろ混乱するかと思いますので、
本日はこのへんで終わりにしておきます!
とりあえず、toとforの本質的な違いが、
「終点」と「起点」にあるということを
押さえておけば、大丈夫です。
いきなり焦って全てをやろうとすると、
挫折する可能性が高まるので、
毎日少しずつコツコツと学習、を
心掛けてみると上手くいくはずです。
英文法のスキルというのは、
いずれあなたが英会話に取り組む時も、
英文でメールを打つ時にも、
あらゆる状況で必須となります。
ただし、既に英語を上手に操れる人は、
英文法の知識が深く染み込んでいるので、
人に説明しづらい傾向があります。
なので、あなたが本格的に文法を学ぶ時は、
「自分が習ったことを、別の誰かに1から解説し直せるかどうか?」
を頭に入れながら、勉強してみて下さいね。
僕も常にそうしていますが、
アウトプットを前提としたインプット学習が、
何だかんだで最も効率的なのです。
それでは、また!👍
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無理なく続けられるはずです。
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