どうもこんにちは。
あなたの英語学習を着実に成功に導く、
英会話の伝道師こと、まさぽんです。
僕は学生時代にボストン留学経験があり、
今は英検準1級を所有していますが、
最近は認知言語学なども学んでおります。
細かい文法知識にまつわる記事ですが、
あなたが将来、英語ペラペラになるためには
割とこういう細かい部分も重要なのです。
今回は、英語を学ぶ人であれば
誰もが一度は見たことがある表現、
“as far as I know” について解説をします。
ちなみに前回、前々回の記事で、
“as far as” とか “as long as” に関しては
だいぶ網羅してあるので、
そちらも合わせて読んでみて下さいね。
“as far as I know” の意味とは?
ちなみにこの “as far as I know” は、
日本語でどういう意味になるかというと、
ズバリ「私の知る限りでは~」という
かなり限定的な意味合いになります。
ただし、いつも言っていることですが、
コレってただ覚えれば良いわけではなく、
例文ごとに「品詞分解」をした上で、
英文構成を根底から理解する必要があります。
たとえば、次の例文。
He has never been troubled by money as far as I know.
(私の知る限り、彼は今までお金に困ったことがありません。)
上記の例文の後ろ側には、
“as far as I know” という英語表現が
くっついていますが・・・
これはもちろん、
「私(僕)の知る限り~」という
意味になることは、お判りですよね。
しかし、多くの人は、
この表現を丸暗記したところで、
それを使いこなせるとは限りません。
なぜなら、文の前半における
“He has never been troubled by money”
も同時に理解できる必要があるのです。
なので、そんな時にオススメなのが
「品詞分解」というやり方です。
この品詞分解については、
ベースとなる知識を別記事で載せているので
そちらを見てみると良いでしょう。
というわけで、
今回使った例文を品詞分解してみると・・・
He / has never been troubled / by money / as far as / I know.
て感じで、区切る場所は適当ですが、
それぞれ細かい意味に分けられます。
・“He” は「彼」という意味の主語
・“has been troubled” は現在完了形(経験用法)
・“never” は否定
・“by money” は動作の主体
って感じに分解して、ここまでで
「彼はお金に困ったことがない」
という(若干イヤミな)意味になります。
それに “as far as I know”
(私の知る限り)がくっつくので、
全体の意味が通るわけですね。
こういった思考プロセスを経て、
「私の知る限り、彼は今までお金に困ったことがありません。」
という訳文がやっと完成するわけです。
慣れれば一瞬で訳せるのですが、
それまでは細かい知識を学ぶ必要があるので、
途中でけっこう多くの人が挫折します。
さらに、こういった知識を組み合わせて、
「自分で英文を作る」ためには、
それ以上に難易度の高いスキルが必要です。
さらにさらに、こういった英文を
「即座に作って口に出す」ためには、
それ以上に難易度が高くなるわけですね。
・・・英会話の難易度がいかに高いかを
実感して頂けたでしょうか?
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“as far as I know” の略語とは?
さて、ここからは少し話を変えますが、
as far as I knowという表現には、
英語圏特有の『略語』が存在します。
この略語というのは、
若い人がチャット等で好んで使いたがる
簡略的な言い換えです。
たとえば日本では、SNSなどにおいて
「お風呂入るから離脱するね~☆」のことを
「フロリダ」と略されたりしますが、
それと似たようなものですね。
フロリダは年中暖かいし、
ビーチもディズニーもありますからね、
JKやJDの方々に大人気なのです。
まあメールとか英文SNSにおいて、
いちいち長文を書いていると、
けっこう指が疲れてしまいますよね。
なので、この “as far as I know” も、
省略表現があるのです。
それが・・・
“AFAIK”
ってやつですね(笑)
“As Far As I Know” の
頭文字だけを抜き出した、
とてもシンプルなやつです。
Favorite(お気に入り)のことを
「ふぁぼ」と言ったりしますが、
そんな感じのユルさで使われます。
AFAIK, she didn’t give chocolate to anyone.
(僕の知る限り、彼女は誰にもチョコをあげなかったよ)
みたいな感じで使えばOKですね。
ただし、日本と違うところは、
公的な文書(ビジネスメール)でも
ある程度、略語の使用が許される点です。
たとえば他にも
“as soon as possible” のことを、
“ASAP” と省略されたりしますが、
これは割とビジネスでも使われます。
もちろん、あくまでスラングの一種なので、
多用は避けた方が良いんですけどね!
他にも省略語は多数ありますが、
あくまで「きちんとした英語」を使えてから
取り組んだ方が良いかなと僕は思います。
変にスラングばかりに詳しくなると、
面接の場面などでうっかり使ってしまい、
変な目で見られることになりかねません。
色んな例文に触れてみる!
今回あなたにお伝えしたのは、
“as far as I know” の意味と使い方ですが、
いったん理解したものを定着させるには、
それをたくさん使ってみるに限ります。
英語関連のテストで問われるのは主に2つで、
英語から日本語へ翻訳する能力と、
日本語から英語に翻訳する能力です。
なので、今からあなたに「お題」を出すので、
それに答えられるか、挑戦してみてください。
◆ “as far as I know” を用いた例文集
Q)次の英文を日本語に訳し、
日本文を英語に訳しなさい。
1.He’s not coming today, as far as I know.
2.As far as I know there is the drama on TV tonight.
3.As far as I know, American people are very fat!
4.The work hasn’t been done yet, as far as I know.
5.私の知る限り、彼は良い健康状態にある。
(ヒント:be in good condition)
6.僕の知る限り、wikipediaは良い情報源だ。
(ヒント:source of information)
7.俺の知る限り、彼はナイスガイでしたよ。
・・・できれば上記の例文は、
紙に書き取るなどして、
手を動かして解いてみてくださいね。
ちょっと難しいかもしれませんが、
別に合ってなくても大丈夫です。
それでは、答え合わせをしましょう。
~答え&解説~
1.He’s not coming today, as far as I know.
⇒ 私の知る限り、彼は今日は来ないよ。
いきなり“as far as” が
後ろに持っていかれてしまっていますが、
意味は特に変わりません。
前半部分の「現在進行形」は、
近未来を表す表現のひとつですが、
それがnotで打ち消されています。
2.As far as I know there is a drama on TV tonight.
⇒ 私の知る限り、今夜はドラマがテレビでやってるよ。
何かのTV番組が放送されている時は、
“there is 構文” を使って表現できます。
「今夜は:tonight」というのは副詞ですが、
これを最後に持っていき、文を修飾します。
ちなみに副詞が修飾される時は、
①場所 ②時 の順番ですので、
そのあたりも意識できると良いでしょう。
3.As far as I know, American people are very fat!
⇒ 私の知る限り、アメリカ人は非常に太ってるよ。
これは割と簡単だったはずです。
American people:主語
are:be動詞
very:副詞
fat:形容詞 という第2文型ですね。
4.The work hasn’t been done yet, as far as I know.
⇒ その仕事はまだ終わってない。私の知る限り。
「私の知る限り」という和訳は、
前半に持ってきても構いません。 正確に意味が通じればなんでもいいのです。
ちなみにこの文に使われている現在完了形、
「何用法」か、お分かりですよね?
5.私の知る限り、彼は良い健康状態にある。
⇒ As far as I know his health is in good condition.
これはヒントがついていたので、 割とスムーズに解けたのではないでしょうか。
ただ、和訳ではなく英訳なので、
慣れていない方には難しく感じたはずです。
主語は “his health” にしてもいいですが、
別に “he” でも意味は通じます。
特に深刻な病気やケガはないってことですね。
6.僕の知る限り、wikipediaは良い情報源だ。
⇒ As far as I know, wikipedia is the good source of information.
これも英訳問題でしたが、
ヒントがあったので楽勝だったはずです。
(wikipediaのスペルさえ間違えなければ…)
ちなみにwikipediaの “pedia” は、
ギリシャ語で「教育」を意味しますが、
“wiki” はワクワクするって意味ですね。
7.俺の知る限り、彼はナイスガイでしたよ。
⇒ As far as I know, he was a nice guy.
一見するとシンプルな文ですが、
バイリンガルの視点からすれば、
ツッコミどころ満載の例文です。笑
たとえば「過去形」の使い方とか、
as far as I know で限定しているとか。
今の姿はお察し、ということです😌笑
◆ この英文法は、ほんの一部に過ぎない
もしもあなたが、
単なる英文法の勉強を超越し、
高い英語スキルを得たいと願うのなら…
いつまでも、文法ばっかりやってないで、
さっさとスピーキングや発音に取り組んだり、
TOEICで高得点を弾き出したくなる衝動に
駆られることになるでしょう。
しかし、まさぽんは敢えて言います。
「まずは、英文法を頑張ろう!」
・・・と。
僕はメルマガでも繰り返しお伝えしますが、
英文法とは、すべての基盤です。
いきなり英会話をやりたくなっても、
とりあえず少しだけガマンをして、
英文法学習に取り組んでみることで、
日本人は確かな英語力を手に入れます。
逆にもし、文法をしっかりやらなかったら、
その人の実力はある程度のところで、
「伸び悩み」が必ず起こります。
なので、英語初心者の方や
しばらく英語に触れていない方は、
多少面倒に感じても、文法をやって下さい。
それも、バラバラに学ぶのではなく、
「体系化された知」を
丸ごと吸収する感覚でやるのがコツです。
本気出してやれば、
そこまで時間はかかりません。
もちろんまさぽんは今後もこのブログで
いろんな英文法知識を語っていきますが、
最短距離を突っ走りたい方は、
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新しいつながりも生まれ、成長を実感できるはずです。
一緒に学びながら、
少しずつ前に進んでいけたら嬉しいです。
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