こんにちは、まさぽんです。
普段は英会話を教えている僕ですが、
今回はあなたに、英語の基礎~中級レベルの
「構文」という知識をお伝えします。
英語構文の知識がないと、
英語の長文を読むことはできないし、
外国人とも「まともな会話」は成り立ちません。
ここで言う「まともな会話」というのは、
単なる挨拶だとか、一問一答的なやりとりとか、
そういう初歩的なレベルを超えた領域です。
英語圏の素敵な友達を作って、
カフェや居酒屋で“30分以上続く日常会話”を
いつでも抵抗なくできる、というレベルです。
多くの人はこの領域を目指すと思いますが、
日本の英会話スクールで教えられているのは、
初歩的な挨拶とかフレーズとか、
せいぜいそのレベルに留まるのが現実です。
それはなぜかというと、
スクールの受講者側(生徒)の知識レベルが
基礎的なことですら危ういからです。
英会話学習における優先順位として、
1、コミュニケーション力を鍛える
2、英単語・英熟語を覚える
3、英文法のルールを覚える
この3つの項目は最低限、
必ず習得しなければなりません。
この3つをしっかり押さえることは、
英会話を学ぶ大前提となるので、
知っている人と知らない人とでは、
知識の吸収率が大きく異なります。
そして、そこからさらに段階を経て、
最低限の領域を突破し、
外国人との長く続く会話を習得するには…
3、英語の構文の仕組みを理解する
4、英語の発音や声量を正しく意識する
5、海外文化の常識を知る
という、一歩進んだ学習が
どうしても必要になってきます。
今回の記事では、
あなたが「英単語」と「英文法」に関しては
既にある程度の知識があることを前提とし、
3つ目の「英語構文」への取り組み方と
その意義について、お伝えしていきますね。
英語構文って何すか?
「構文」というのは英語で、
“syntax”(シンタックス)とか
“sentence structure” とか言われますが、
これは文字通り、
「英文の構造」を意味しています。
文法が英語の個々のルールだとしたら、
構文はそれを応用させて、
実際の文章の中でどのように使われるかを
試すための「枠組み」のことだと考えて下さい。
そしてこの「文法」と「構文」は、
互いに独立した概念ではありません。
文法の知識を前提として、
それを実際の英文の中で組み立てていき、
最終的にひとつの文章として完成させるうえで
頻繁に使われる「パターン」があるので、
それを「英語構文」と呼んでいるのです。
たとえば “too”(~過ぎる)という単語は
それ単独では英文法の知識であり、
“too many people” みたいな形で
使われることもありますが、
これが “too~to…”(~過ぎて…できない)
という構造になると、
一般的に「too~to…構文」と呼ばれます。
中学英語の知識で言うならば他にも、
「so~that…構文」とか、「形式主語のit」とか
色々なパターンが出てきます。
そしてこれらの複数の知識を組み合わせると、
“It is so hard to learn English
that I need to study every day.”
(英語を習得するのはあまりに大変なので、
私は毎日勉強する必要がある)
といった英文が完成します。
ここには“so~that…構文”と“it~to…構文”の
2種類の英語構文が使われていて、
少しだけ難易度が高くなっています。
そんな感じで、日常会話で使いこなせると
非常にカッコよく、サマになるのが
英語構文の知識だと言えますね。
もしもあなたが、
単なる挨拶レベルとか、暗記レベルを超えて
「英語ペラペラ状態」を目指すのならば、
今回の「英語構文」に関しては
がんばってマスターすることが必要です。
構文の概念を初めて知る人にとっては、
「なんだかすげー難しそう」と
感じてしまうと思いますが…
大丈夫です。
いったん慣れてしまえば、
すぐに使いこなせるようになります。
難しい英単語を使う必要はなく、
中学で習うような英語のレベルでも
十分、会話は成り立ちます。
というより、中学英語のレベルを
本格的に使いこなせる日本人なんて
ほとんどいないのが現状です。
だからこそあなたが「構文」をマスターすれば
他の人に大きく差をつけることができますし、
あなたはそれをやらなければなりません。
習得にはどのくらい時間がかかる?
英語構文の必要性については
既にお分かりいただけたと思いますが、
次なる疑問として、
「じゃあどのくらいやればいいの?」
という時間の目安が必要になると思います。
一般的に、英語の構文を習得するには
ざっと200時間程度が必要になる、
と言われています。
これは嘘偽りのない数値であり、
既に十分な実力のある人以外は、
そのくらいの時間はかかるはずです。
僕自身が大学受験を経験した際には、
「英単語」→「英文法」→「英語構文」
と来て、最後に「英語長文」を学習する、
という順番で教わっていました。
こうした順番で学習を進めることで、
スムーズに英語能力が高まってくるため、
受験では常識のカリキュラムです。
ただし、英単語に関しては
僕も色々な記事で解説をしていますが、
一度覚えたらそれで終わりではなく、
半永久的に学習を続ける必要があります。
日常英会話に限っては、
最低でも3,000語以上の英単語は
覚えておく必要があります。
参考記事:
☆ 英会話のための単語の覚え方だと?
★ 英単語を覚えても忘れる馬鹿野郎へ
☆ おすすめの英単語帳なんてものはない
★ 反面教師にすべきクソみたいな単語の覚え方
☆ 記憶を長い間、ラクラク維持させる方法
★ 既知 × 未知 = 最強の暗記術
☆ 英会話学習のための辞書はコレを使え
★ 語彙力強化の精神医学
☆ 22世紀型のキチガイ英単語暗記術
…で、英語構文を習得するために
必要な時間についてですが、
この「200時間」というのは、
大学受験の勉強をまったくしていない人、
のための目安です。
高校時代に予備校に通い、
それなりの知識を身に着けた人であれば、
先ほど紹介した“It is~that…構文”とか、
“enough~to…構文”に関して
問題が出題されたとしたら、
もう見た瞬間に解けるレベルに
なっていることが当たり前でしょう。
既にある程度の学習経験があるのなら、
200時間なんてのんびりとした
スケジュールを立てる必要はなく、
10時間くらいですべての文法の復習をして、
英語構文をさっさとマスターしてください。
塾や予備校に通っていた人なら、
「死んじゃった構文(現在完了)」とか
「くじら構文(no more than)」
「譲歩構文(Indeed~but…)」など
そのあたりも習っていたはずです。
ぶっちゃけ、日常英会話で「くじら構文」を
使う機会なんて、ほとんどありませんが、
知識を押さえておくに越したことはありません。
時々、英語のニュースなどでも
出てくる構文ですので、
知っていると便利なことは便利です。
※「くじら構文」を聞いたことのない人にとっては、
ピンと来ないと思います、ごめんなさいm(__)m
英会話で目指すレベルはどれくらい?
今回はなんだか少し厳しい内容を
立て続けにお伝えしていますが、
「少し厳しいなぁ…」と感じる物事ほど、
学習には必要な項目だと僕は思います。
実際、英会話で構文を使いこなすのなら
問題集に載っているような知識は
一瞬で解けるレベルが望ましいんですよね。
英語構文を知識として「知っている」のと、
英語構文を実用的に「使いこなす」のとでは、
後者の方が遥かに難易度が高いし、
英会話をする際にも必要な能力となります。
水泳のフォームを「知っている」よりも、
実際に水の中を「泳げる」ことを
重視する必要があるのと同じです。
なので、英語構文の問題が解けることは
ペラペラ英会話の大前提であり、
構文を知識レベルではなく、
実用レベルに落とし込む訓練が
どこかのタイミングで必要となります。
◆ be going to~ =「~するつもりだ」
◆ be able to~ =「~できる」
などの熟語構文については、
覚えればそれだけで使いこなせますが、
◆ S is the same as…
=「Sは…と同じだ」
◆ S is such~as…
=「Sはあたかも…と同じ~だ」
◆ S is such~like…
=「Sはあたかも…のような~だ」
などのちょっと複雑な構文に関しては、
やはり暗記ではなく、
“理解重視”の勉強が必要になります。
日本語で「やっぱり~」と聞いたら、
その次に「…だよね!」と続くことを
予測できるのと同じです。
「もしかすると~」と聞いたら、
直後に「…なんじゃない?」が続くと
多くの人は一瞬で予測できるはずです。
一瞬で次の文が予測できるレベルまで、
英語の構文の知識を落とし込めば、
日常英会話でも十分に役立つと言えるでしょう。
ただし、英語構文とはあまり関係のない
「英会話フレーズ(決まり文句)」も
現実の英会話には存在します。
構文を習得することは
基礎的な知識として必要ですが、
それ以前の、基礎段階から
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こちらは構文とは違って、
複雑な理屈を理解する必要はなく、
単純な暗記だけで英会話を進められます。
ぜんぶ覚えるのに、そこまで時間は
かからないはずなので、
英語構文と両立して学んでおくと
相乗効果が生まれてきますよ。
というわけで、英語構文に関しては
他にもお伝えすべきことはあるのですが、
あまりいっぺんに言い過ぎると
混乱をきたすかもしれませんので、
本日はこのあたりにしておきますね。
それではまた。
英会話の伝道師・まさぽん
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