どーも、まさぽんです!
今回は「天国」を意味する2つの英単語、
Heaven(ヘブン)と Paradise(パラダイス)
について、いっぺんに解説します。
どちらもそこまで頻繁には使いませんが、
教養の一環として知っておくと役立ちます!
正確な発音や言い方などを
例文を使っていろいろ紹介しますね。
人間、誰もが必ずしも
天国に行けるとは限りませんが、
中には生前で大きな徳を積んだことにより、
死後に幸せになれる人もいるはずです!
そのあたりのリアルな事情については
僕もまだそこまで詳しくはありませんが、
この記事を通じて「英語の概念」を学ぶことで、
何らかのヒントが得られるかもしれません
というわけで行ってみましょう(^o^)/
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もくじ
「天国」を表す2つの英語:heavenとparadise
英語では、「天国」を表すために
「heaven(ヘブン)」
「paradise(パラダイス)」
という2種類の英単語が存在します。
なぜ、単語がわざわざ2つに分かれているのですか?1つの方が便利なのに。 それぞれ語源が違うんだよ。ヘブン(heaven)はドイツ語由来で、パラダイス(paradise)は古代ペルシア語由来。 ということは、旧約聖書にあるアダムとイブが暮らしていた楽園はパラダイスの方ですね! 旧約聖書は古代ペルシアの近くで誕生したからね。
ちなみにもう少し詳しく説明すると、
heavenとparadiseは次のような違いがあります。
heaven(ヘヴン)
ドイツ語で「空」を意味する。宗教上の意味合いでは、神や天使、善行を積んだ人が死後に暮らす場所とされている。古くから空の上にあるとされているが、昔は天動説が主流だったので、コペルニクスが地動説を提唱してからは科学による産業革命が起こり始め、宗教の影響力は衰えていった。現代では天国は宇宙の遥か彼方にあるという説が主流である。
paradise(パラダイス)
庭園を意味するペルシア語 “pairi-daêza(パイリ・ダェーザ)” に由来し、ギリシャ語のエデンの園を指す “paradeisos” となり、ラテン語からフランス語を経て英語の “paradise” になっている。今でも “the paradise” にすると「エデンの園」の意味になる。
ちなみにユートピア(utopia)も「楽園」ですよね?パラダイスとはどういう違いがあるのでしょうか。 ユートピアは人間の想像が生み出した「架空の楽園・理想郷」のことだ。イギリスの作家であるトマス=モアが自著で描いている世界なので、特に宗教的な意味合いはないね。でも類義語として知っておくのはアリ。
heaven, paradiseの読み方と発音記号 ~カタカナ語とは違う!~
カタカナ語で「ヘブン」「パラダイス」
と表されるheavenとparadiseですが、
実際のネイティブ発音はもう少し複雑です。
それぞれをまとめた発音はこちら↓
heavenは「へヴァン」で、paradiseは「ペァラダイス」って言ってますね。 カタカナ語の限界を感じるよね。こういう時に発音記号(IPA)が読めると役に立つ。
heavenの発音記号は [hévən] です。
このéはそのまま「エ」と発音しますが、
nの前にある “ə” は少し発音が特殊です。
軽く口を開けて、全く力を入れずに、
「ア?」というちょっと間抜けな感じで
発音するのがポイントですね。
というわけで、heavenの読み方は
「ヘヴァン」が正解です。
“ə” は僕がかつて教わった某予備校講師によれば
「名前を呼ばれて振り返った時に発する音」
らしく、僕もこの説明が妙に腑に落ちました。
paradiseの発音記号は[pˈærədὰɪs] ですが、
初めて見る人にはなんだかサッパリですよね。
「パラダイス」ではなく
「ペァラダィス」が正解です。
子音は文字通り読めばOKですが、
母音は少し工夫が必要なので、
以下のルールを押さえておくと良いです。
æ:口を「エ」の形にして「ア」と発音する
ə:全く力を入れずに「ア」と発音する
ὰɪ:フツーに「アイ」と発音する
以上を頭に入れて、[pˈærədὰɪs]を発音してみてください。慣れないうちはちょっと大変ですが、一度覚えればすぐに発音できるようになります。
【天国英語】heavenやparadiseを用いた熟語(英⇒日)
さてここからは、天国にまつわる英語で
教養を深めてくれる(かもしれない)
英語フレーズをいくつか紹介します。
英語は単語オンリーではなく、
他の単語と組み合わせた「熟語」にすると
より実用的な形で覚えることができます。
seventh heaven
イスラム教、ユダヤ教における第七天国、
すなわち最も幸福度が高い天国を指します。
第1~第7まで天国には階層があり、
それぞれに天使が暮らしていますが、
最後の第7天国は神が住む場所とされています。
一般的な “seventh heaven” は
「至福の状態」を意味します。
blue heaven
blue heavenは海外の辞書によれば、
以下の定義がなされていました。
a place or state of mind that brings forth a visceral feeling of being near one’s personal Heaven, particularly in the outdoors.(特に屋外で、自分の天国の近くにいるような直感的な感覚をもたらす場所、またはそのような状態。)
具体的に何が “blue heaven” かは
人それぞれの感性によって違いますが、
こういう風景が思い浮かぶ人も多いでしょうね。
kingdom of heaven
kingdom of heaven は
「神の国」を表します。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の
「天国」はparadiseで表されますが、
その別名としても使われています。
heaven and earth
“move heaven and earth” で
「全力を尽くす」という意味になります。
単なる heaven and earth だと、
「天地」の意味しかありませんが、
move(動く)をつけると熟語になりますね。
ちなみに旧約聖書に書かれている
「神は天地を創造した」は、
“God created the heavens and the earth.”
と、両方にtheが付けられています。
heaven’s sake
“for heaven’s sake” で
「お願いだから」の意味になります。
“for god’s sake” と言っても
ほぼ同じ意味になります。
“sake” は「~のため」という意味なので、
「天に誓って」「神に誓って」
といったニュアンスを出せます。
あまりたくさん使うことは推奨しませんが、
どうしても相手にお願いしたいことがある場合、
“Please ~~ for heaven’s sake”
(お願いだから~して下さい)
といった構文を使うのはアリですね。
tax heaven(×)
「タックスヘイブン(tax haven)」
を “tax heaven(税金の天国)” だと
誤解する人が後を絶えません。
「いくらお金を稼いでも課税がゼロ」
という富裕層に都合の良い場所を
タックスヘイブンと呼ばれますが、
このhavenは「避難所」という意味です。
タックスヘイブンは日本語訳すると
「租税回避地」と言いますが、
一時期は脱税目的に多くの金持ちが
ケイマン諸島に集まっていました。
my heaven
韓国人歌手グループのBIGBANGが
2009年に日本でメジャーデビューをした時に
この “my heaven” が歌われました。
歌詞の中には
You are my heaven,
Deep inside your vicious skin
とあります。
別れた彼女に未練タラタラで、
「君は(今でも)ボクの天国だ~~!」
と歌っている曲ですね。
裏を返せば、彼女と別れた今は
地獄のような日々だということでもあります。
highway to heaven
韓国人グループ:NCT127の
“Highway to Heaven”
という楽曲があります。
直訳すると「天国行きの高速道路」
という意味になりますが、
歌詞の中ではもっとSexyな意味合いですね。
どういう意味なんでしょう……? 男女が同じベッドに寝てる時に “We’ll take the highway to heaven and I can’t wait to love you all alone(天国行きの高速道路に乗ろう、もう君を愛することが待ちきれないんだ)” って言われたら、意味は1つしかないよな。
【天国英語】heavenやparadiseを用いた例文(日⇒英)
ここからは、heavenやparadiseを用いて
具体的にどんな英文を作れるかを見ていきましょう。
天国は主に死者が行く場所なので、
特定人物の訃報の際に使われる表現を
選んでみました。
「天国でゆっくり休んでね」は英語で
「天国でゆっくり休んでね」は
以下の例文で表せます。
- Rest in heaven
- May someone rest in heaven
restは動詞で「休む」の意味ですが、
この場合は命令文で使っても
実際に命令をするニュアンスはありません。
もし気になるようであれば、
願望を表す助動詞 “may” を先頭にして
「天国で〇〇さんがお休みになれますように」
といった感じにするのもアリです。
天国に行くかどうか不明な場合は
“rest in peace(安らかにお眠り下さい)”
といった表現も使えます。
これはしばしば “R.I.P” と省略され、
有名人の訃報ニュースのコメント欄で
目にすることがあります。
なお、rest単体で休む意味合いがあるため
「ゆっくり」を表すslowlyは不要です。
「天国でも幸せに」は英語で
「天国でもお幸せに」は
以下の例文で表せます。
- May you be happy in heaven.
「休む」を意味するrestの代わりに
「幸せになる」を意味するbe happy
が使われている表現です。
「天国へと旅立ちました」は英語で
「〇〇は天国へと旅立ちました」は
英語で以下の表現が使えます。
- 〇〇 was called to heaven
- 〇〇 ascended to heaven
1つ目は直訳すると
「天に召されました」となり、
2つ目は「天に昇りました」です。
どちらも天国に向かっているので
「お亡くなりになりました」
という意味合いは十分に伝わります。
また、行先が天国がどうか不明な場合や、
今もなお苦しんでいそうな場合は
- 〇〇 passed away
(亡くなりました)
と言っておくのが無難です。
「天使」は英語で?
天国に住むとされる天使は、
それぞれ階層ごとに分かれています。
一般的な「天使」は
“angel(エンジェル)” と訳されますが、
桃鉄のエンジェルカードでもお馴染みですね。
ちなみに「大天使」は “an archangel” で、
「堕天使」は “a fallen angel” です。
西洋における天使の各階層は、
以下のようになっており、
漫画「チェンソーマン」ではなぜか
「悪魔」扱いとして登場します。
– – – – – – 上位三体「父」の壁 – – – – – –
主天使:Dominion
(神の掟を正しく実行にうつす働きを司る能力の天使)
– – – – – – 中位三体「子」の壁 – – – – – –
権天使:Principalities
(国家及びその指導者層の守護天使)
大天使:Archangels
(神意を体現する偉大な天使)
天使:Angels
(神々と人間の中間の霊的存在としての伝令を担う天使)
– – – – – – 小位三体「精霊」の壁 – – – – – –
……の下に、われわれ人間が暮らしているってわけさ。 私は人間ではありませんがね。
【ことわざ・名言】heaven, paradiseを使った英語表現(暗記推奨)
さてここからは、
heavenやparadiseを用いた
様々な英語表現(とその和訳)を紹介します。
いろいろありますが、
どれも深いメッセージが込められているので
気になったものを1つ選んで暗記してみると
不思議なパワーが湧いてくる…!かもしれません。
- 天は自ら助くる者を助く。
(Heaven helps those who help themselves.) - 子どもは天国を繋ぐはしごである。
(A child is a bridge to heaven.) - 人間には千の計画があるが、天は一つである。
(Man has a thousand plans, heaven but one.) - 人が寒さを嫌うからといって、天は冬を止めたりはしない。
(Just because men do not like the cold, Heaven will not stop the winter.) - 天国を金で買うことはできない。
(You can’t buy heaven with money.) - バカと天国にいるより、賢者と地獄にいるほうがいい。
(It is better to be in hell with a wise man than in heaven with an idiot.) - 笑いたまえ。天は見ている!
(Smile… heaven is watching!) - 忍耐の底に、天国はある。
(At the bottom of patience there is heaven.) - 天国は実在する。我々が天国をより詳しく知れば、より思い描くことができるようになる。天国とは準備をした人々に用意された場所なのだ。
(Heaven is a real place. The more we know about it, the more we should anticipate it. Heaven is a prepared place for prepared people.) - 天国とは、神と一体になることを意味する。
(Heaven means to be one with God.) - 人生の選択次第で、この世に天国を作り出せる可能性がある。
(The choices that we make in life have the potential to create heaven on earth.) - 私は常々、楽園は一種の図書館であろうと想像している。
(I have always imagined that paradise will be a kind of library.) - 地上の楽園を約束する者たちは、地獄以外の何物も生み出さない。
(Those who promise us paradise on earth never produced anything but a hell.) - 愚か者にとっての楽園は、賢者にとっての地獄である。
(A fool’s paradise is a wise man’s hell!) - 子どもは楽園の鍵である。
(Children are the keys of paradise.) - あなたの図書館はあなたの楽園。
(Your library is your paradise.) - 楽園は優しい心を持つ人々のために作られ、地獄は愛のない人々のために作られた。
(Paradise was made for tender hearts; hell, for loveless hearts.) - 愛は私たちを地獄にも楽園にも追いやることができるが、必ずどこかに連れて行ってくれる。
(Love can consign us to hell or to paradise, but it always takes us somewhere.) - 私たちは、空想の楽園よりも現実の地獄を好まなければならない。
(We must prefer real hell to an imaginary paradise.)
うーん、なんだか不思議なパワーが湧いてきました!
英語の名言はこの他にもたくさんあるから、機会があったら覚えてみてね。
まとめ
今回は、「地獄」を意味する英単語
- heaven(ヘブン)
- paradise(パラダイス)
の違いを解説しました。
このように、英単語ひとつとっても、
そこには奥深い背景知識があるので、
意外と侮れないですよね!
僕は地獄よりも天国で暮らしたいので、
そのためには毎日コツコツと勉強するなど、
自己研鑽に取り組むようにしています。
奇麗事になってしまいますが、
なんだかんだで世の為、人の為に活動した方が
巡り巡って自分にも幸運が入ってきますよね。
身の回りの人と幸せな人生を送りたい方は、
僕と一緒に英語の勉強を頑張りましょう!
英語を基礎から学ぶと頭が良くなる!
今回の内容を読んで、
英語を基礎から真剣に学んでみたくなった方は、
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前向きに頑張ってみてくださいね。