こんにちは、まさぽんです。
今回は「医療通訳技能認定試験」について、情報をまとめました。
前回特集したじゃないですか。
あれは「医療通訳技能 “検定” 試験」です。今回やるのは「医療通訳技能 “認定” 試験」の方。
名前紛らわし過ぎませんか?
どちらも医療通訳士としてハクをつけるための試験だけど、主催する協会が違うんだよね。あと、試験を受けるのに必要な実務経験の期間が違う。
こちらの試験も医療通訳士になりたい人向けの試験ですが、試験自体が「基礎」「専門」に分かれているのが特徴です。
英語および中国語が対象であり、その他の言語(ベトナム語など)は本試験には含まれません。
必要な実務経験の条件は「認定試験」と「検定試験」で異なるので、詳しくは後ほど解説します。
というわけで、行ってみましょう。
組織名 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
---|---|
代表者 | 北村 俊幸(理事長) |
所在地 | 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9 駿河台フジヴュービル6階 |
お問い合わせ | TEL:03-3294-6624(代) FAX:03-3294-1787 |
この記事がオススメな人
- 医療通訳士になりたい人
- 医療系の仕事をしており、キャリアアップを図りたい人
- 医療系の仕事を通じて、世界と日本を繋ぎたい人
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医療通訳技能認定試験は主に医療従事者向けの通訳試験ですが、これに合格するには、事前にハイレベルの言語運用能力を事前に持っていることが必要です!
オトナの英語初心者が英語・英会話を1から身に付けるうえで「英文法を根本から学び直すこと」は、決して避けて通れないプロセスとなります。
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もくじ
医療通訳技能認定試験の難易度と受験資格
医療通訳技能認定試験は、一定レベル以上の医療通訳者として、能力の証明やレベルアップのための目標に活用できる試験となっています。
研修や指導要領等についてまとまっている厚生労働省の『医療通訳育成カリキュラム基準』に基づいて試験内容や教育訓練ガイドラインを構築されており、医療通訳者に必要な知識と技能を適正に評価し認定する試験ですね。
試験が2つに分かれているのがポイントで、①医療通訳専門技能認定試験 と ②医療通訳基礎技能認定試験 です。
医療通訳専門技能認定試験
こちらの試験は主に、二次・三次医療機関等で行われる専門的な要素などを含んだ通訳業務場面を想定しています。
受験資格は以下の通りです。
①「医療通訳専門技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認める研修・講座等を履修した者
②医療通訳の実務経験を、過去5年以内に医療通訳の実務を60件程度、もしくは60時間程度以上有する者
③医療通訳基礎技能認定試験の合格者で、医療通訳の実務を30件程度、もしくは30時間程度以上有する者
④認定委員会が前各号と同等と認める者
なお、教育訓練ガイドラインは公式ページより一覧をダウンロードできます。
また、実務経験は医療通訳技能検定試験が「1年以上の期間」であればOKなのに対し、認定試験の方は「件数」で測られます。
また、下記は受験資格ではありませんが、試験の際にはこれに相当する語学力を最低限要します。
- 英語:TOEFL ibt 71以上 / TOEIC 665以上
- 中国語:HSK 筆記4級 口頭中級 程度
- 日本語:日本語能力試験 N2 程度
TOEIC665が英語通訳の試験を受けるのに必要な実力なんですね!
あくまで最低レベルとしての点数だから、実際に受験をするのはこれをゆうに超えた実力者たちだよ。
2次試験は、1次試験の合格者に限り受験が可能です。
1次に合格して2次に落ちた場合、その2年後の試験まで1次免除が有効となります。
資格は一度合格したら合格年の5年後の3/31まで有効です。
えっ、じゃあ5年経ったらまた受け直さなくてはならないんですか?めんどくさいですね。
TOEICの有効期限は2年だし、それに比べたらマシだよ。受験者の質の維持にも繋がるしね。
試験内容ですが、1次試験は11月、2次試験は翌年2月にあり、会場は東京と大阪の2つが用意されています。
【1次試験】
・筆記試験(四者択一式・選択式 / 60分)
・リスニング試験)選択式・記述式 / 20分程度)
・受験料:11,000円(税込)
【2次試験】
・長文逐次通訳試験(対面)1人30分程度
・対話通訳試験(対面)1人30分程度
・受験料:17,500円(税込)
それぞれの試験の得点率が70%以上であることが合格の基準となり、医療通訳専門技能者(英語 / 中国語)として認定されます。
医療通訳基礎技能認定試験
こちらの試験は主に一次医療機関等で行われるプライマリーケア等の基礎的な通訳業務場面を想定しています。
受験資格は以下の通りです。
①「医療通訳基礎技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認める研修・講座等を履修した者
②通訳に関する実務(医療通訳を含むすべての通訳)を、30件、もしくは30時間以上有する者
③認定委員会が前各号と同等と認める者
なお、教育訓練ガイドラインは公式ページより一覧をダウンロードできます。
また、下記は受験資格ではありませんが、試験の際にはこれに相当する語学力を最低限要します。
- 英語:TOEFL ibt 71以上 / TOEIC 665以上
- 中国語:HSK 筆記4級 口頭中級 程度
- 日本語:日本語能力試験 N2 程度
基礎試験も必要な語学レベルは専門試験と同じですね!
あくまで最低レベルとしての点数だけどね。
2次試験は、1次試験の合格者に限り受験が可能です。
1次に合格して2次に落ちた場合、その2年後の試験まで1次免除が有効となります。
資格は一度合格したら合格年の5年後の3/31まで有効です。
試験内容ですが、1次試験は10月、2次試験は翌年1月と専門試験よりも早く、会場は東京と大阪と福岡の3つが用意されています。
【1次試験】
・筆記試験(四者択一式・選択式 / 60分)
・リスニング試験)選択式・記述式 / 20分程度)
・受験料:9,000円(税込)
【2次試験】
・コミュニケーション言語能力試験(対面)1人30分程度
・対話通訳試験(対面)1人30分程度
・受験料:15,500円(税込)
それぞれの試験の得点率が70%以上であることが合格の基準となり、医療通訳基礎技能者(英語 / 中国語)として認定されます。
基礎試験と専門試験の違いを一言で表すなら、どうなりますか?
基礎はマニュアル的な通訳能力で、専門は高度な知識が問われる。
合格率は非公開
医療通訳技能検定試験の合格率は公式には発表されていませんが、英語科目の1次試験受験者数は以下のとおりです。
~基礎 英語1次~
2017年:32人
2018年:48人
2019年:48人
2020年:34人
2021年:43人
~基礎 英語2次~
2019年:40人
2020年:32人
2021年:44人
~専門 英語1次~
2019年:29人
2020年:22人
2021年:24人
~専門 英語2次~
2019年:30人
2020年:23人
2021年:20人
引用:JQOS.jp
全体的に受験者は少ないですね。これだと採点する側も楽でしょうね。
受ける層のレベルが高いから必然的にそうなる。ちなみに全国通訳案内士試験の受験者数は毎年数千人ほどいるらしいよ。
医療通訳技能認定定試験の過去問題集・合格率
以下、医療通訳技能検定試験の過去問、および公式テキストの購入ページです。
①医療通訳技能認定試験 過去問題集(基礎・専門それぞれ1次試験のみ)
②医療通訳テキスト(冊子版)
過去問は筆記とリスニングが含まれており、英語と中国語が対象です。
ちなみにテキストは、厚生労働省が出している「医療通訳に関する資料」と同内容であり、冊子版を希望する方は郵送で購入できます。
勉強法はテキストと過去問のみ。シンプルですね。
シンプルであるがゆえに奥が深いのよ。
ベトナム語の試験はない
仕事や学業などで来日するベトナム人は多く、ベトナム語の通訳の需要もありそうですが、医療通訳技能認定試験の場合、ベトナム語には試験が対応していません。
日本医療通訳協会が主催する「医療通訳技能 “検定” 試験」であれば、英語と中国語以外も試験対象となるので、注意して区別しておく必要があるでしょう。
医療通訳技能認定試験の口コミ
実際に医療通訳技能認定試験を受けた人々の口コミを探しましたが、現時点ではほとんどありませんでした。
医療通訳技能認定試験て専門の方でもといっく785以上て….先生が直接話した方がましなんでは…..医療訴訟になった時の人柱かよこわや
— ふー (@FUUsolilogueGR) March 7, 2017
昨日のスペースでチラッと告知いたしました😜
医療通訳技能「認定」試験受験予定の方に朗報💫
本日より、財団HPで『過去問集』購入できます。リスニングもあり。現時点では「基礎」のみですが「専門」も近々発売予定だそう。気になる方は協会HPをチェック。1,600円なり👀https://t.co/utLvPlMDCP pic.twitter.com/QE5p5bh4L8— Suzy 医療通訳👩🏫病院事務から医療通訳士になった医療英語コーチ🦋 (@JEMTIsuzy) September 16, 2022
ちなみに、日本医療教育財団が行う医療通訳技能認定試験は日本医療教育財団が独自で実施している試験であり、国の認証や国家試験ではありません。
— 芦花 (@Luhua_Ashibana) September 1, 2017
へえー、医療通訳の試験って沢山あるんだなあ👨⚕️
1日本医学英語検定試験
2CBMS医療英語認定試験(国際医療英語認定試験)
3医療通訳技能検定試験
4医療通訳技能認定試験
5一般通訳検定(医療通訳 英語)
6ICM認定医療通訳士認定https://t.co/o5Ae3OcJTK— ゙フニャ (@funya3) October 26, 2021
っていうか、試験を主催する団体が複数に分かれ過ぎなんですよ。怪しい利権のニオイを感じますね。
医療業界の事情は複雑だし、ひとつにまとめられない事情があるのだろう。
まとめ
今回は、医療業界で必要となる英語試験「医療通訳技能認定試験」の詳細について、問題集や受験資格を紹介しました。
あまり表に情報がない試験であり、医療通訳技能検定試験と名前も似ていますが、合格できれば医療通訳としての道を開く手助けになるのは間違いないでしょう。
ただし、医療通訳になるには専門知識に加えてハイレベルな英語力が必要であり、TOEICなどで高得点を事前に弾き出せる受験者の方が有利です。
もし英語力に自信がなければ、中学~高校範囲の英語学習を一通りやり直すところから始めてみるのが良いと思います。
英語を本気で習得したいなら
ちなみに僕は普段、英語初心者向けに、「どうすれば基礎から “確実に” 英語を習得できるのか?」といったテーマで情報を発信しています。
特に、中学英語に挫折した方や、昔は英語が得意だったけれど今はほとんど知識がスッポ抜けてしまったという方向けに「英文法」の学び方について基礎から徹底的に洗い出しています。
いきなり医療英語を学んでしまうと、英文構成や基礎的な英単語が分からなかったり、読んでいる最中に頭が混乱したりしますが、そんな方でも「徹底的な基礎」を習得することで、確実に英語が得意な側へと回ることができます。
「1から正しい英文を書けない……」「英会話がぜんぜんできない……」という方は、まず僕のメルマガを購読してみてはいかがでしょうか。
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これから医療従事者の方々にも確実に「英語」が不可欠のスキルとなるでしょう。
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では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。