こんにちは。
英会話の伝道師・まさぽんでございます。
日本人のアイデンティティを死守しつつ、
和魂洋才の姿勢で英会話を身に着けるために、
本日も四字熟語を英訳していきましょう。
ちなみに本日のテーマは、
「表裏一体」です。
人には誰しも、オモテの顔と
ウラの顔があるのです。
しかし、色々な顔を持っていても、
日本神話の八岐大蛇よろしく、
根本的には同じところで繋がっている、
みたいなことはよくあります。
海外留学とか行ってみると、
日本語モードではかなり陰キャだった人が、
英語モードではスーパー陽キャ、みたいなのも
割とありがちな現象だったりしますw
人生で色々な経験を重ねた人というのは、
必ずしも1つの印象だけでは完結せず、
多種多様な顔を持っていることが多いです。
が、根本的には1つの人格で繋がっており、
表と裏を合わせて、その人のアイデンティティが
形成されているわけですね。
ちなみに「表裏一体」を辞書で引くと、
こういった意味になります。
根本の所では密接に結びついていること。
(出典:明鏡国語辞典)
ここでの重要ポイントは、
「相反して見える」という部分ですね。
一見すると、まったく逆のように思えるものが
実はつながっていたという意味です。
たとえば「光と影」「生と死」「戦争と平和」
「真実と嘘」「繁栄と衰退」「男と女」
「雄弁と訥弁」「健康と病気」「微分と積分」
「優しさと厳しさ」などなど・・・。
一方の要素が存在するからこそ、
もう一方も存在するというわけです。
表裏一体を英語で言うと?
というわけで、
この「表裏一体」という概念に関しては、
英語でも明確な表現があります。
いわゆる
“two sides of the same coin”
という言い方ですね。
直訳すると、コインの裏表(二面性)ですが、
これって結局は同じ物質だよね!という意味で、
いろんな場面で使うことができます。
たとえば下記の例文。
Evil and good are two sides of the same coin, just as death and life, sorrow and joy.
(悪と善は表裏一体である。死ぬことと生きること、悲しみと喜びと同じように。)
この例文における表裏一体の使い方は、
五文型で言うなら第二文型(SVC)です。
あえて品詞分解をしてみるなら、
- “Evil and good” が主語(S)
- “are” がbe動詞(V)
- “two sides of the same coin” が補語(C)
- その他が修飾語句(M)
という感じで、分析できますね。
◆ その他の言い方はありますか?
上記の表現が最もポピュラーですが、
他にも「表裏一体」に近い英語表現は
いくつかあったりします。
たとえばこういったものですね👇
(※カッコ内は直訳です。ご容赦くださいw)
inside and outside unification
(内側と外側の統合)
the two views referring to the same thing
(同じ物事に関する2つの見方)
必ずしも「表裏一体」というニュアンスで
使われるとは限りませんが、
色んな表現方法を知っておくに越したことはありませんね。
また、これらの他に
“There’s a thin line between~”
という英語表現もあります。
この “thin line” というのは、
「細い糸 / か弱い糸」という意味であり、
2つの物事がほんの僅かな力によって
繋がっているという意味ですね。
「表裏一体」とは少しニュアンスが違いますが、
先ほどの “two sides of the same coin” を
覚えておくついでに、こっちも知っておくと
いざという時に使い分けられるでしょう。
また、場合によっては
- double-faced(二面性のある)
- reversible(リバーシブルな)
などが「表裏一体の」に近い意味で
使える形容詞になってきそうですね。
表裏一体・紙一重・不可分の違い
ちなみに「表裏一体」と
しばしば誤解されがちな日本語として、
「紙一重」や「不可分」があります。
これらがそれぞれどういう違いを指すのか?
また、英語で言うとどうなるのか?
を、今から簡潔に解説していきますね。
◆「紙一重」の意味と英語表現
表裏一体と混同されがちですが、
この「紙一重」は明確にニュアンスが違います。
「専門家とオタクは紙一重」という文では、
「わずかな違いがある」という意味が強いです。
一方で「専門家とオタクは表裏一体」と言うと、
「根本的には同じものである」という意味になりますね。
他にも「その試合に紙一重で勝利した」
と言う時は、「あと少しで敗北していた・・・」
というニュアンスが含まれています。
そんな「紙一重」を英語に訳すと、
“a slight difference” とか、
“paper-thin difference” などの表現が
最もしっくりくるでしょう。
◆「不可分」の意味と英語表現
次に “不可分” ですが、これは
「密接に結びついていて、分ける事ができない」
という意味を持ちます。
要するに、2つ(もしくはそれ以上)の要素が
互いに分けることが不可能って意味ですね。
「表裏一体」が示すものは、
一見すると正反対のものだが実は繋がっている、
というニュアンスです。
一方で「不可分」の場合は、
別に正反対の概念には限らず、
切り離せずに繋がっているというニュアンスです。
そこで、これの「不可分」を英訳するならば、
“inseparable” や、もしくは
“indivisible” が最も近いと言えます。
これらは「切っても切れない」という意味です。
この2つの形容詞は、
元は “separate” や “divide” という
動詞から派生していることが、
なんとなくお分かりになるでしょうか?
「分ける」を意味するこれらの動詞に、
否定の接頭語 “in” がついて、
「分けられない」となっているんですね。
重要!「言い換え」テクニック
英語とはちょっと話がズレますが、
今回の「表裏一体」の概念を駆使することは、
対人コミュニケーションにおいて不可欠です。
短所と長所は表裏一体であり、
あなたが欠点だと思っているものは、
実はあなたの “最大の長所” だからです。
このテクニックを駆使することによって、
今はあまり自信を持てない人であっても、
そのコンプレックスを乗り越えやすくなります。
たとえば有名な「言い換えテクニック」としては
下記のようなものがよく挙げられますね。
- 飽きっぽい ⇔ 好奇心が強い
- 不満が多い ⇔ 向上心が強い
- 協調性がない ⇔ 主体性が強い
- 集団行動が不得意 ⇔ 自分の世界観がある
- 怒りっぽい ⇔ 感情をストレートに出せる
- 優柔不断 ⇔ 慎重
- わがまま ⇔ 芯が強い
- でしゃばり ⇔ 積極的
・・・といった感じで、
一見すると負の要素であっても、
言い方次第では、容易にプラスに転換できます。
上記の言い換え表現はあくまで
単なる表面的なテクニックに過ぎませんが、
こうした「言い換え能力」を持っていると、
人とのコミュニケーションも上手になります。
目の前の相手の「悪い面」ではなく、
「良い面」にフォーカスして交流できるからです。
やっぱり人間たるもの、
自分をいちいち貶してくる人よりも、
自分のポジティブな面を見てくれる人と
仲良くなりたい、と思いますよねw
なので、やたら説教をしまくったり、
やたら相手の欠点を指摘する人は、
他者から距離を置かれがちです。
(以前の僕もよくやってしまっていました・・・w)
なので僕自身、常日頃から心掛けているのが、
物事の「悪い側面」と「良い側面」を
同時に考えるようにする、ということですね。
なので、一見するとプラスに思えることも、
実はマイナスの種が眠っていて、
時間が経つと状況が悪化したりします。
もちろん、その逆もあり得ます。
このプラスとマイナスの
どちらか片方だけに囚われてしまうと、
視野が狭くなりがちなんですよ。
なので、どんな時であっても、
心のどこかに「冷静かつしたたかな自分」を
持っておきたいところですね。
そうすれば、たとえ嫌な出来事があっても
ムダに落ち込みすぎなくて済むし、
逆にラッキーな出来事があった時には、
その機会を未来に向けて最大限に活かせます。
僕はメルマガもやっているのですが、
そこでは僕の過去の壮絶な留学経験や、
英語力を手に入れてそれをどう生かしているかを
詳しく語っています。
英語に興味がある方はこちらからどうぞ。
【おまけ】メルマガ読んでみませんか?
英語をもっと自由に使いこなしたい
と考えているあなたへ。
メールマガジンでは、1日に1通ずつ、
僕が日々の経験から得た気づきや、
長期的に役立つ知識を、少しずつシェアしていきます。
急がず、しっかりと理解しながら
誰でも英語学習を進められる内容をお届けするので、
無理なく続けられるはずです。
多くの人々とのやり取りで得た視点から、
多様な情報やエピソードを通して、
あなた自身のペースで進んでいける内容です。
このメルマガを通して英語の勉強を続けることで、
新しいつながりも生まれ、成長を実感できるはずです。
一緒に学びながら、
少しずつ前に進んでいけたら嬉しいです。
興味があれば、ぜひ参加してみてください。
▶ 興味があれば、こちらからどうぞ。
(無料ですが、登録には簡易のプレテストがあります)