「英語脳」

 

 

この言葉を、

あなたも聞いたことがありますよね?

 

 

この「英語脳」という概念って、
そもそも何だと思いますか?

 

 

「英語を話すためには英語脳を作らないと!」

「外国人と日本人とでは脳の構造が異なる!」

「小さい頃から海外で過ごせば英語脳が出来上がる!」

 

みたいな文脈において、

専門家気取りの人たちが
好んで使いたがるワードです。英語脳。

 

 

でも、現実には、「英語脳」なんてものは
この日本にはどこにも存在しません。

 

日本人が「英語脳」を持つのは、
実質ほとんど不可能だと考えて良いでしょう。

 

 

ずっと前から言われ続けているので、
日本国民の間には、あたかも

「英語脳」というものが存在するのだと
思い込まされてしまっているのです。

 

 

受験英語から、語学留学に至るまで

「英語脳を作るためには◯◯をやれ!」

みたいな広告が、
街中にはたくさん並んでいるのです。

 

 

そして学校では、

 

「英英辞書を使え!」とか
「英字新聞を読め!」とか
「英語音声で映画を観ろ!」とか

 

たとえ内容がサッパリ理解できなくても
例の正体不明な「英語脳」を鍛えさせるために、
上記のような、マニュアル教育がなされているのです。

 

 

…じゃあ、英語脳って
一体何のことでしょうか?

 

 

それは、
「英語でものを考え、英語で発信する力」
のことです。

 

「日本語脳」が
日本語でものを考え、
日本語で言葉を発信する脳の構造を指すのなら

 

「英語脳」はその逆ですよね。

 

 

だからこそ、英語脳は
「英語でものを考え、英語で発信する力」
だということになるわけです。

 

 

英語でものを考えられれば
当然のように、英語がすぐに口から出て来ます。

 

だから多くの人は
「英語脳」を獲得するために
あれこれと頑張っているのです。

 

 

ですが、このタイミングで
もういちど、しっかりと考えてみて下さい…。

 

そして、次の質問に、答えてみて下さい。

 

 

(問1)
あなたは本当に、英語でものを考えられますか?

 

 

…どうですか?

 

僕は無理だと思います。

 

たとえば具体的に、
ひとつ事例を挙げましょう。

今日、朝起きたら
なんとあなたは寝坊してしまいました。

 

学校には遅刻寸前で、
慌てて身支度を整えます。

 

 

その時に考えるであろうことを
すべて文字に起こしてみると、
次のようになります…。

 

午前8時45分00秒:(あああ!寝過ぎた!!)
午前8時45分02秒:(やばい早く行かないと!)
午前8時45分03秒:(今日の授業何だったっけ!?)
午前8時45分07秒:(寝癖がひどい!シャワー浴びなきゃ!)
午前8時45分09秒:(ああ!でもあと10分しかない!)
午前8時45分13秒:(あの教授、5分遅れたら教室の鍵閉めるから遅刻できない!)
午前8時45分16秒:(ああやばい!どうしよう、もうサボろうかな!?)
午前8時45分18秒:(でもテストの範囲聞き逃したらやばい!)

 

↑上記のような内容を、
すべて英語で考えようとしてみて下さい。

 

ものすごく時間とストレスが
かかると思いませんか?

 

 

もちろん、あなたがアメリカ人であれば、
そもそも日本語を知らないので、
英語でしか物事を考えられないでしょう。

 

だから、「英語脳」が備わっていて当然で、
英語で考えたものをそのまま口に出せば
スラスラと英語が出てくるのです。

 

 

だからアメリカ人は
「英語でものを考え」ればいいんです。

それが自然体なのですから。

 

 

でも、あなたは日本人です。

日本人がものを考える時は、
大抵の場合、「日本語」を使いますよね?

 

 

だからこそ、

考えるだけなら、
日本語でやればいいんです。

 

 

日本語で考えることが我々の習慣なのだから、
わざわざその習慣を変える必要もないんです。

 

英語でものを考えるのは非効率的だし、
非効率的にしかものを考えられないと、
日常生活を送る上で、普通に困るのです。

 

 

 ここまでのまとめ 

・世間ではなぜか「英語脳」がもてはやされている
・「英語で考えて、英語で発信する」= 英語脳の正体
・「英語で考える」= まず無理だし、別に必要ない

 

 

日本人が英語を話す仕組みとは?

 

 

さて、ここから(↓)が重要です…

 

 

「日本人が英語を話す」とは
どういうことかと言うと、

 

「日本語で考えて、英語で発信する」

ということです。

 

 

先ほど僕は
「物事を考える時は、
 英語ではなく日本語を使えばいい」
と、説明しました。

 

つまり
「考える」のは日本語で行うが
「発信する」ことは英語で行うのです。

 

それで十分、あなたは
バイリンガルとしての役割を果たせるはずです。

 

 

さて、ここであなたに質問をします。

 

(問)日本語で考えて、英語で発信するためには
   何をどうすればいいでしょうか?

 

 

【ヒント】
「日本語で考える」と
「英語で発信する」との間に
「とある作業」が隠れています。

 

 

カンのいいあなたはお気づきでしょうが、

 

「日本語を英語に翻訳する」
という作業が途中で必要になるのです。

 

 

バイリンガルが普段行なっている作業は、

 

「日本語でものを考える」
     
「その日本語を瞬時に英訳する」
     
「訳した英文を口に出す」

 

という3つのステップから成り立ちます。

 

 

こうした3ステップを
「超高速で」行なっているからこそ、

 

周囲からは、
あたかもバイリンガルが英語でものを考え、
それをそのまま発しているかのように
見えるというわけですね。

 

これはすなわち、
「英語脳」です。

 

 

たとえば、
あるバイリンガルが街中で
ショッピングをしていた時、
店員に商品の値段を聞きたいとしましょう。

 

そんな時、彼ら/彼女らの脳内では…

 


(この商品欲しいな…いくらだろう? )

(よし!あの店員に聞いてみよう!!)

(値段を聞く時は〝How much〜〟だったな)

(〝Excuse me, How much is it?〟て言おう)

〝Excuse me, how much is it?〟←実際に口に出す
————————————————————————

 

というプロセスが、
わずか1〜2秒間ほどで行われています。

 

 

文に書き起こしてみると
非常に長ったらしいプロセスですが、

 

英語を話せる日本人というのは
上記のように、

 

「日本語でものを考え」
「それを英語に翻訳し」
「訳した英文を口に出す」

 

というプロセスを踏んで、
英語を口に出しているわけです。

 

非常に速いスピードなので、
外部からは全くその動きを認識できません。

 

 

本人の脳内でも、
ほとんど無意識下で行われています。

 

 

この様子をボクシングで例えると
もう少し分かりやすいでしょう。

 

ボクサーにとっては
「相手のパンチを避ける」
という動作が非常に重要ですが、

 

たとえプロであっても、
相手のパンチがいつ飛んでくるかが
最初から分かる人はいません。

 

緊張感の漂う中で、
相手の表情や肩の動き、
微妙な呼吸などの変化を感じ、

 

「……来る!」

 

と瞬時に判断してから
0.2秒以内の速度で、
避けるという動作を繰り出すのです。

 

 

そうした動作は、
ほとんど無意識で行われており
圧倒的に速いスピードを有しているので、

 

何百発もの素早いパンチが飛び交う中でも
選手はそれを避けまくれるのです。

 

 

バイリンガルの脳内には
これと似たような現象が起きています。

 

(ほとんど無意識に)外国人との会話に備え、
(ほとんど無意識に)日本語で考え、
(ほとんど無意識に)それを脳内で英訳し、

 

そうして出てきた英文を
スピーディに口に出すことで
コミュニケーションを実現させているのです。

 

 

プロボクサー達が
最初からパンチを避けまくるための
動体視力を持っていたかというと、

 

それは違いますよね。

 

 

彼らは圧倒的なトレーニングを積んで、
練習で何度も殴られながら、
だんだんスピードを養っていったのです。

 

「英会話」も同じ。

 

最初から英語でものを考えられる人など、
日本人の中にはどこにもいません。

 

 

だから、英語を話したければ
「日本語を英語に翻訳する」スピードを
極限まで高めれば良いのです。

 

 

お分かりでしょうか。

あなたが英語を話したければ、
「日本語を瞬時に英訳する」という
圧倒的な練習をすれば良いのです。

 

 

リスニング教材を浴びるように
聞くことではありません。

いきなり海外に飛び出して
英語漬けになることでもありません。

 

「日本語を英訳するトレーニング」を
誰よりも多く、ひたすら積むことが
最短で英語を喋れるようになる秘訣なのです。

 

 

なので、あなたも今から
「翻訳するトレーニング」を始めてみましょう。

 

 

その手始めの段階として、

「独り言英会話」

というものがあります。

 

 

これは、日常生活で
自分が思ったことや感じたことを
すべて英語で発信してみる、というものです。

 

 

たとえばあなたが家に帰り、
(あ〜腹減った、なんか食い物ないかな?)
と思ったら

 

〝I’m so hungry〟
〝Is there any food?〟

 

と、簡単な文で良いので
英訳して口に出すのです。
(※家族と暮らしている方は、小声でどうぞ)

 

 

単純で地味な練習ですが、
実は非常に効果的なトレーニングですよ。

 

プロの通訳の方で、この練習方法を
取り入れていない人はいないと言われています。
それほど重要なトレーニングだということです。

 

 

特に、英会話の練習相手となってくれる人が
ほとんどいない方にはおすすめです。

 

独り言なら、誰にも迷惑をかけないし

気が済むまで英会話の練習ができるのです。

 

 

最初のうちは難しく感じるので、
1日5分続けること を目標としてください。

 

5分で十分です。
それ以上はやらないで下さい。

 

 

何事も無理は禁物なので。
着実に、基礎から少しずつ
頑張っていきましょうね。

 

それでは、また。

まさぽん

 

 


2020年3月 追記

 

ちなみに、独り言英会話以外にも
効果的な学習法が存在します。

それが、こちら。

 

 

かなり有名かとは思うのですが、
僕もさんざんやりました。

 

「スピーキングができない」という人は、
こーゆーのを取り入れても良いでしょう。

 

もちろん「壁」はありますが、
それを独力で乗り越えられる自信のある人のみ、
やってみてください。

 

「一人じゃ不安・・・」という人は、
僕のメルマガに登録しておけば大丈夫です。

 

それでわ(^-^)

 

 

 

 

人生の壁・突破文法とは?


 

「英語を自由に使いこなせるようになって、
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以前はそのようなビジョンを、
このブログの著者(英会話の伝道師・まさぽん)も
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5年の長期に渡る受験勉強、
アメリカ東海岸での留学経験を経て、
ようやく今、願ったライフスタイルを、
僕(まさぽん)は叶えつつあります。

 

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