あなたは自分の英語の語彙力がどのくらいか、
きちんと把握できているでしょうか?
ちなみに語彙力というのは、
「ごいりょく」と読み、要するに知っている
単語の数がどれくらいかというのを指します。
「語彙」を英語で言うと、”vocabulary”
「ヴォキャビュルァリィ」と読みます。
参考記事:
>> 英会話専用の単語の覚え方
ちなみに僕は高校3年の秋まで、
この「語彙力」という言葉の読み方が
分かりませんでした…。
当時の僕は、本もろくに読んでおらず、
もちろん新聞なども読まなかったので、
難しい言葉や概念を知らなかったんですよね。
「絶対的」と「相対的」の違いとか、
「抽象」と「具象」の違いなども、
受験勉強で初めて知ったタイプです。
こういうちょっと難しめの語彙って、
自分が知るまでは「何カッコつけてんだ」
としか思えないものですが、
実際に一度自分が学んでみると、
その言葉の存在がどれほど便利であるかを
感じずにはいられなくなります。
日常会話ではまず出てきませんが、
たとえば「僥倖」「止揚」「形而上」など
知っておくと便利な概念もあります。
こういう難しい言葉を知っているかどうかで、
その人の「知的水準」が判断されるので、
多く知っておくに越したことはありません。
英語に限らず、日本語も語彙を知らないと、
ふとした時に恥ずかしい思いをするので、
ぜひ普段から語彙の数を増やしてくださいね。
必要なのは「分かりやすさ」
さて、ここから先は日本語ではなく、
「英会話に必要な単語の数」という話を
お伝えしていきましょう。
僕は以前の記事でも、
これと同じ内容を書きましたが…
参考記事:
☆ 英会話学習にはどの辞書が必要なのか?
実際、日常英会話というものは、
そこまで多くの語彙力を必要としません。
英検準一級とか一級とか、
TOEICで900点を取るようなレベルの
英単語は、まず出てこないということですね。
記事の冒頭では、
「なるべく多くの語彙を知っておこう」
といったことを伝えましたが、
こと日常会話に限っては、
そんなに難しい言葉は必要ありません。
日本語でも、変に難しい言い回しをする人が
周囲から忌み嫌われるのと同じように、
英語でも、あまり難しい言葉を使おうとすると
相手に伝わらない可能性が高いからです。
たとえば極端な話、普段から
「あちー」「だりー」「ねみー」
しか言わないような人が、ここにいたとします。
つまり、あんまり豊富な語彙を持っておらず、
自分の思ったことをシンプルに、
そのまま言うタイプの人のことです。
では、そんな人にいきなりあなたが
半知性主義は、思想に対して無条件の敵意を抱く人々によって創作されたものではない。まったく逆である。教育ある者にとって、もっとも有効な敵は中途半端な教育を受けた者
であるのと同様に、指折りの半知性主義者は通常、思想に深くかかわっている人々であり、それもしばしば、陳腐な思想や認知されない思想にとり憑かれている――――――(引用元:2016年 東大入試前期 国語)
などと話しかけてしまったら、
いったい何が起こるでしょうか?
きっとあなたはその人に、
「はぁ?」
と、言われてしまうでしょう。
これは人が豊富な語彙を持っていたとしても、
それが相手に伝わらなかったら、
結局、意味がないという事例を示しています。
まあさすがにこれは極端な事例ですが、
実際、これと同じ過ちを犯してしまう人って、
けっこういるんですよね。
あなたは子供になれますか?
ここからは英語に関する話になりますが、
本来ならば、もっと簡単な言い回しで
相手に言いたいことを伝えられるのに、
わざわざ難しい言葉を使おうとする…
どちらかと言うと、
英語の試験で高得点を取る実力のある人ほど、
そういう傾向がある気がします。
ちなみにここで言う「英語の試験」とは、
リーディングとリスニングに特化した、
日本の大学受験のようなテストのことです。
実際の英会話においては、
一部の人以外は、レベルの高い語彙も、
新聞で見かける専門用語も必要なく、
ただ、自分の思ったことを
できるだけ簡単な表現で伝えられる人の方が、
相手から好かれる傾向があります。
なぜなら英語は国際語なので、
世界中の人々が話しているため、
むしろネイティブのようなハイレベル英語だと、
相手に伝わらないことがほとんどだからです。
先ほど「あちー」「だりー」「ねみー」
しか話さない人を例に挙げましたが、
実際、あなたが英語で日常会話をする時には
そのくらいのレベルが丁度いい、と思って下さい。
なぜなら、いきなりハイレベルな英語を
話そうと頑張っても、途中で挫折するからです。
途中で挫折し易いうえに、
世界中のほとんどが理解できないとなったら、
あなたは英会話の喜びを知ることはできません。
なので目安としては、
「子供が話すような言葉」
が最適でしょう。
どこか相手に甘えるような雰囲気で、
「あつい!」「ねむい!」「つかれた!」など、
ちょっとワガママになる位でちょうど良いです。
そこらへんの大人のように、
相手に気を遣いながらびくびく話すのではなく、
自分の思ったことをそのまま口に出す、
子供っぽい素直な英語を身に着けることが、
日本人には必要なんですよね。
「プライドの高さ」がもたらす失敗
ただ、少しプライドの高い人だと、
この「子供みたいな英語」を話すことに
ものすごく強い抵抗を感じます。
なので、普段から自分が話すような
語彙レベルの高い表現を、
そのまま英語に訳そうとするのですが、
実際にやってみると、
「冷酷って何て言うんだっけ…」
「抽象的って英語でなんだっけ…」と、
いちいち単語が出てこないことに
フラストレーションを感じてしまうのです。
そうなると、知らない単語があるたびに
辞書を引かなければならないので、
スムーズな会話はほぼ不可能になります。
実際、日常英会話に必要な語彙力は
「3,000語あれば十分」と言われていますが、
これは日本の英語教育で言うなら、
中学~高校で習うレベルですね。
個人的には3,000語でも
少し多いような気もしますが、
これらすべてを「日本語 ⇒ 英語」の順で
すぐに言える人って、
今の日本にはほとんどいないのです。
英会話専用の単語の覚え方については、
こちら(↓)の記事にも載せてあります。
まあ要するに、
頭でごちゃごちゃ考えるよりも、
まずは自分の思ったことや感じたことを
子供みたいな口調で、
そのまま言ってみることが大事なわけです!
あなたが外国人と日本語で会話をする時に、
相手が子供っぽい日本語を話しても、
別にぜんぜん気になりませんよね?
「ああ、日本語を勉強中なんだな」とか、
「なんかこの人かわいいなー」とか、
そのくらいに感じるはずです。
それと同じで、あなたが外国人と話すときに
子供みたいな英語だけで会話をしても、
別に相手はそんなことを、
いちいち気にしたりはしません。
むしろ、
「こんな英語でバカだと思われないかなぁ…」
などとモジモジしている方が嫌がられます。
これは僕の実体験でもあるので、
ぜひ参考にしてくださいね(笑)
詳しい話はまた後日お伝えするので、
とりあえず今回はそんなところで終わります!
まさぽん
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