国際医療英語認定試験(CBMS)の難易度と試験対策を語ります。

 

こんにちは、まさぽんです。

今回は「国際医療英語認定試験(CBMS)」という検定試験について、情報をまとめてみました。

通称 “CBMS” とも呼ばれる試験ですが、正式名称は Certification for Bilingual Medical Staffです!

この試験で一定の成果を修めた人は、医療関係者としてグローバルに活躍できることを意味します。

完全在宅で受けられるなど、何かとメリットの大きい検定でもあるので、専門の方はぜひチャレンジしてみてください。

というわけで、行ってみましょう。

この記事の信頼性
筆者であるまさぽんは、過去に米国へ留学経験があり、現在は英検1級を保持しています。これまでに体験した英語教材・講座は100種類以上で、全ての教材の評判や口コミを随時チェックしつつ、自身も常に英語力の研鑽に励んでいるため、独自の選別眼を養っています。SNSアカウントはコンテンツをチェックしコメント欄などを隅々まで確認するなど、嘘偽りない情報収集&発信を日頃から心掛けています。本記事の情報は、2023818日時点での最新情報が記載されています。なお、記事はすべて管理人が執筆しており、人工知能による自動書記は一切使用していません。

 

 国際医療英語能力試験(CBMS

組織名 一般財団法人グローバルヘルスケア財団CBMSプロジェクト事務局
代表者 堀田 知光
所在地 〒464-0858
愛知県名古屋市千種区千種2丁目24−2 タワーヒルズ 1階
お問い合わせ (TEL)090-7856-4676
(mail)cbms@fghc.or.jp

この記事がオススメな人

  • CBMSの受験を検討している人
  • 医療系の仕事をしており、キャリアアップを図りたい人
  • 外国人対応や国際学会で発表する実力の証明が欲しい人

 

=基礎講座のご案内=

CBMSは主に医療従事者向けの英語試験ですが、高点数を取得するには、事前に同レベルの実用英検突破力を事前に持っていることが必要です!

オトナの英語初心者が英語・英会話を1から身に付けるうえで「英文法を根本から学び直すこと」は、決して避けて通れないプロセスとなります。

僕は英語力に自信のない方専門で特別なメルマガ講座を開講しているので、まずはこちらに登録し、英語への苦手意識を取り去ってみて下さい。

📭【英語苦手組専用】まさぽんのメールマガジン
(今なら登録記念で、英語力が高まる特別プレゼントを無料で受け取れます。)

国際医療英語認定試験(CBMS)の難易度とレベル

国際医療英語認定試験(CBMS)は、医療・看護の現場や病院で必要とされる英語のスキルアップを目的として、2011年に創られました。

医療現場の方、医療業界の企業の方、医療・看護系の学生の方など 医療に関する幅広い方を対象にした、医療現場に求められる英語力を認定する試験です。 

現在のCBMS受験者数5000名を超え、2021年に立ち上げたCBMSネットワーク会員は1300名に達しています。

試験はリーディングとリスニングに半分ずつ分かれており、合計800点が満点となります。

受験料と受験資格

受験資格は特になく、医学英語道を志す受験者であれば誰でも受けられます。

受験料はBasicが8,800円(税込)、Advancedが16,500円(税込)です。

※2023年11月試験のものなので、今後変更される可能性があります。

また、CMBSネットワーク(無料)に加入する場合、受験料やセミナーが10%割引になるほか、指定テキストが30%割引になります。

スコア別難易度(レベル)の目安

試験全体で求められているのは医学英語を適切に使用できる能力であり、以下の基準に沿ってスコアが算出されます。

①英語で患者への医療行為等の説明をスムーズかつ適切にできるか。
②外国人患者・家族への基本的な案内・指示・連絡・介助ができるか。
③外国人の医療スタッフと知識・情報をスムーズかつ適切に共有できるか。
  • 640点以上(80.0%以上):十分にできる。
  • 560点以上(70.0%以上):概ねできる。
  • 480点以上(60.0%以上):若干できる。

ぱんだぱんだ

英検と比べてずいぶんとアバウトですね。


まさぽんまさぽん

リーディングとリスニングの設問しかないから、説明能力の保証としてはだいぶ微妙な気がするなぁ。それでも高得点をとるのはかなり難しいと思う。


ぱんだぱんだ

CBMSに加えて、TOEICS&Wとか受けておくべきですね。

また、下記の条件を有し、Advanced Level「上位3%」のテストスコアを持つ受験者には、「メディカルイングリッシュコミュニケーター」の認定がされます。

認定条件
◆ 幅広い医療英語の専門的ボキャブラリーが理解でき、外国人患者、医療スタッフとの会話で、詳細な患者の病状、病歴や診療等の医療情報を共有、情報交換等の総合的コミュニケーションを行うことができる能力を有すること。​
◆ 医療専門用語(症状、疾患、治療、処置、薬剤、医療機器、およびその略語)が用いられた英文の医療文献、医学論文、診療録等を理解する能力を有すること。​
◆ 臨床研究、並びに臨床治験などの分野において、特殊なボキャブラリーが理解でき、書類作成(メディカルライターズ)や英語によるコーディネートができると認められること。

2023年の試験日程

試験は年1回、毎年11月に開催されており、2023年度の試験日程は以下の通りです。

■ 日程:2023年11月11日(土)
■ 受験方式:2022年度と同様CBTによる受験

■ 試験内容:2022年度と同様ですが、詳細は未定

※9月模擬試験及び本試験の申込は開始は8/21からが予定されています。また、海外からの受験の場合、日本時間に合わせて受験することになります。

まさぽんまさぽん

時間帯は朝~夜の好きなタイミングで受けられます。また、Zoomを使って自宅で受験をします。

CBMS(国際医療英語認定試験)を受けるメリット

CBMS(国際医療英語認定試験)を受けるメリットとして、まずその受験のしやすさが挙げられます。

試験日はあらかじめ決まっており、年に1度しか開催されませんが、自宅でZoom経由で受験でき、また試験時間も当日の9時〜18時のいつでも受けてOKという、かなり柔軟な形式で、試験自体もTOEICと比べて設問当たりの回答時間が長めに設定されています。

TOEFL ibtのように、バッファタイムが長めに設定されているのがありがたいポイントですね!

また、医英検とは違って「合格・不合格」で試験の判定結果が出るわけではないため、受験者の現状の実力がどの程度かを、グレースケールで客観的に把握できるのも特徴です。

CBMSは医療英語のスキルを表す指標となり、履歴書に記載することで、スキルや努力を証明するものとして、就職やキャリアアップに役立てることができます。

まとめると、CBMSを受験するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

①:TOEICと比べ、試験時間に余裕がある
②:段階的に自分の実力を把握できる
③:キャリアアップに繋がる

また、CBMCは「外国人患者・スタッフとのコミュニケーション」においてスコアに応じて一定の実力を持つ証明となるため、医療従事者が医英検3級に受かることで、国際的な視野が広がると同時に、以下のメリットが生じます。

①:エビデンスベースのケア
医療従事者の主な役割は患者へのケアやサポートですが、そこに最新の研究やガイドラインの理解があれば、エビデンスベースで仕事ができます。

②:コミュニケーションの高度化
近年では、医療従事者が外国人患者や医療従事者とのコミュニケーションを取る際に、英語を使用する機会が増えているため、基本的な医療用語やコミュニケーション能力があると見なされることは、就職や職場での地位向上のために重要です。

③:専門知識の拡充
特定の専門分野やテーマにおいて、医療従事者自身が深い理解を求める場合、英語圏の情報をダイレクトに収集できるなど、医英検の勉強経験が役に立ちます。

 

コロナ禍が明けて以来、日本でインバウンド訪日客の増加と共に、外国人患者への対応の必要性も増しています。

就職や転職の際に「私は医療英語に関する一定水準の知識があります」と一言でアピールするには、履歴書の資格欄に「CBMS〇〇〇点」と書いておけば、大きな説得力を持ちます。

また、転職のみならず、既に病院に勤務している場合でも、CBMSは医療関係者のキャリアの向上に役立つでしょう。

たとえば外国人患者対応専門のグローバルチームを新たに組織内で立ち上げる際に「自分、CBMS 650点を持っているので、外国人対応なら任せて下さい」と言えば、リーダー役として抜擢される説得力は一定以上持ります。

かわうそかわうそ

医英検3級とどっちが証明としては有効なんでしょうか?


まさぽんまさぽん

個人的には医英検をオススメするけど、両方持っておけばより専門性と権威性が強まるよね。

履歴書の書き方

医英検の履歴書の書き方ですが、基本的には資格欄に正式名称で書きます。

TOEICと同じような書き方をすればOKですが、日本ではマイナーな試験なので、分かりやすく主催団体などを記載した方が良いでしょう。

【取得済の場合】
平成○年○月○日 国際医療英語認定試験(CBMS) 〇〇〇点 取得

所轄・主催:一般財団法人グローバルヘルスケア財団

CBMS(国際医療英語認定試験)の試験対策・勉強法

ここからはCBMS(国際医療英語認定試験)の勉強法・および試験対策を解説します。

CBMSはTOEICと違い、高度な専門知識(主に語彙力)が必要とされますが、それ以外は一般的な英語力を高めておけばかなり有利な状態で試験の勉強ができます。

試験はレベル別にBasic(ベーシック)とAdvanced(アドバンスド)に分かれています。

Basicコースは「入門編」であり、医療英語の基礎的な問題が出題されるので、学生や英語初心者の方は、まずはこちらで実力試しをしてみると良いでしょう。

いっぽう、Advanced コースは、外国人患者様やその家族の対応の仕方や、英語で医療処置の説明を行う問題が出題されるため、既に医療系の仕事に携わっており、実務経験と英語力を兼ね備えた方はこちらの試験に挑戦するのが良いです。

過去問は非公開だが模試を受けられる

CBMS(国際医療英語認定試験)の過去問題集は市販されておらず、また公式にも発表はされていません。

が、公式ページで推奨教材が掲載されていたり、模擬試験の案内をしていたりします。

本番同様の内容で力試しができる好機なので、CBMSを受験予定の方はぜひ受けておくと良いでしょう。

なお、2023年度の詳細は以下の通りです。

■ 日程
春季: 2023年6月23日~30日(8日間の内で任意の時間)
秋季:9月最終週の1週間を予定

■ 金額
Basic:4,400円(税込み)
Advanced:5,500円(税込み)

■ 受験方式
2022年度と同様CBTによる受験

■ 試験内容
Basic:200点満点(30分)
Advanced:400点満点(60分)

 

テキストは「医療英語ワークブック」など複数

公式(CBMS project)が推奨しているテキスト(教材)はこちらです。

リスニング問題、リーディング問題には、音声データが付帯され、反復的に学習いただくことで、医療英語のブラッシュアップにも活用いただけます。

ただし、公式の教材をAmazonレビューで確認すると、あまり評判は芳しくないです。

医英検の勉強でも推奨されているこちら↓の単語帳も、(公式ではありませんが)医療英語の語彙力増強にオススメされています。

ぱんだぱんだ

1週間で100倍なんて無理じゃないですか?元が1,000語とかだったら10万語?


まさぽんまさぽん

うーん、ほとんどの人は10単語くらいしか知らないだろうし、1000語ならギリ行けるんじゃないかなぁ。派生語が大多数を占めるだろうけど。

オンラインセミナーは有料

CBMSの公式ホームページでは、オンラインセミナーの受講が推奨されています。

CBMS試験を目指したセミナー

Basic、Advancedそれぞれの対策としてセミナーが用意されていますが、「Basic向け」と言われているものでも外国人講師だとオールイングリッシュで解説されているので、説明を英語で理解できる人向けです。

Advancedレベルのセミナーは、公式テキストと併用して学ぶと「大変効果的な学習ができる」と書かれていました。

Enjoy Training ―国際医療英語認定試験への挑戦― Advanced Level

また、2017年4月からは医療英語の学習法や教材の内容に関する質問や医療英語全般に関する相談を公式が受け付けています。

電話かメールでお問合せすれば、専門スタッフの方に適切なアドバイスを提供してもらえるそうです。

◆ 相談料:無料

◆ 受付日時:14:00~19:00
(電話は毎週火・木曜日(祝日は除く)、E-mailは随時受付)

◆ 電話番号:090-7856-4676
メールアドレス:cbms@fghc.or.jp

CBMS(国際医療英語認定試験)受験者の声・評判・口コミ

以下、医英検合格に向けて勉強を頑張る方々の声を紹介していきます。

どの方も向上心は高く、実際にセミナーを受けた人もいました。

ただし、他にも様々な試験を受けている人が多く、CBMSは全体的には「ついでに受けておこう」程度の位置づけなようです。

ぱんだぱんだ

全体的にはどこかパッとしない試験ですね。


まさぽんまさぽん

そういうのは実際に受けてから言うべきセリフ!!他の試験と併用してスコアを持っておけば、医療業界では役に立つはず。

まとめ

今回は、少し特殊な英語試験CBMS(国際医療英語認定試験)の詳細について、勉強法や参考書、および試験日程や合格率などを紹介しました。

TOEICや通常の英検と違い、英単語は医療系に特化しているため、取得していれば確実に医療系のプロフェッショナルへの道は開かれるでしょう。

CBMSを受ける人の傾向として、CBMSだけにこだわることなく、英検やTOEIC、他の医療系資格にも挑戦している様子が目立ちます。

最近は医療通訳や、医療従事者の英語のニーズも高まっており、特に医学への道に進みたい方は、早い時期にCBMSを受験することで、医療現場で必要とされている英語がどのようなものか知ることも大切な一歩になります。

CBMSの他にも医学的な英語力を測る試験はありますので、最後にちょっとだけ紹介しておきます。

  • 医英検(EPEMP)
    レベル別(4級~1級)に分かれている
    得点率7割前後で合格
    詳しい試験結果は非公開
    2級以上は学会での業績も加味される
  • Medical English for USMLE/NCLEX
    USMLE:米国医師国家試験
    NCLEX:米国看護師資格試験

英語で学会発表やプレゼンテーションする機会を持たない方は、医英検よりもCBMSの方が純粋な実力で勝負できるので、望ましいと言えますね。

医療系一般企業への就職へと枠を広げられるメリットもあるので、医療に携わる人は一度は受けておきたい試験です。

ぱんだぱんだ

医英検が医学界の英検なら、CBMSは医学界のTOEICといったところでしょうか。


まさぽんまさぽん

そんな感じです。受験人口は少ない界隈だけど、その分だけ密度の濃い受験者が集まるかと。

英語を本気で習得したいなら

ちなみに僕は普段、英語初心者向けに、「どうすれば基礎から確実に英語を習得できるのか?」といったテーマで情報を発信しています

特に、中学英語に挫折した方や、昔は英語が得意だったけれど今はほとんど知識がスッポ抜けてしまったという方向けに「英文法」の学び方について基礎から徹底的に洗い出しています。

いきなり医療英語を学んでしまうと、英文構成や基礎的な英単語が分からなかったり、読んでいる最中に頭が混乱したりしますが、そんな方でも「徹底的な基礎」を習得することで、確実に英語が得意な側へと回ることができます。

1から正しい英文を書けない……」「英会話がぜんぜんできない……という方は、まず僕のメルマガを購読してみてはいかがでしょうか。

僕の経験をベースにして、11通ずつ「英語の極意」をお伝えします。

📬まさぽんのメールマガジン】
The Planet Japanに参加する
(初級者向けです。他とは一味違う英語学習の気付きを今だけ無料で提供します。)

時には厳しい試練もありますが、僕の言うとおりに順番を守り、目の前の課題を真剣に取り組んで頂ける方であれば、TOEIC600点超え(英検2級)までのレベルアップは保証します。

TOEIC600点・英検2級以上を持っている人の方が、そうでない人よりも、英会話をずっとスピーディに習得できるという研究結果もあります。

訪日外国人客数はコロナ明け以降、着実に増加しており、そのうち約6%が日本の医療機関を受診していると言われています。

これから医療従事者の方々にも確実に「英語」が不可欠のスキルとなるでしょう。

現実を見据えた上で、前向きに頑張る意思をお持ちの方は、ぜひ僕のところへ来てください。

では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。